鍋料理が美味しい季節です。

テレビの情報番組でも、鍋料理特集などやったりしますね。

いつもながら、すっぽん鍋のところで気になるコメントがありました。

すっぽん鍋はコラーゲンたっぷりで美容に良いというコメントなのですが、この「コラーゲンたっぷりだから美容に良い」という部分が気になるのです。

すっぽん鍋に限らず、料理番組や旅番組などでフカヒレや豚足などが出てきたときも、毎度お馴染の「コラーゲンたっぷりで美容に良い、お肌ツルツル!」などと、レポーターが言ってますよね。

「コラーゲン=美容に良い」というこの短絡的な表現がどうも気になってしまうのです。

モルトリーチェもスキンケア全品にコラーゲンを使用していますので、「コラーゲン=美容に良い」ということを否定するものではないのですが・・・

ただ、世間一般ではコラーゲンの作用や効果ってかなり誤解があるような気がします。

そこで、今回はそのコラーゲンという成分についてお話したいと思います。


そもそもコラーゲンって何?


コラーゲンというのは、タンパク質で出来た繊維成分で、皮膚の真皮の主要構成成分です。

人の皮膚は、肌表面から順に、表皮、真皮、皮下組織の三つの層から成り立っています。

表皮は約0.2ミリ、真皮でも2ミリという薄さです。表皮はさらに、4つの層(角質層・顆粒層・有棘層・基底層)に分かれています。

コラーゲンは真皮に存在する繊維成分として、肌の弾力やハリを保つ重要な働きをします。

また、真皮にはコラーゲンの他に、コラーゲンを束ねるエラスチンという別の繊維成分や、ヒアルロン酸などの保湿成分が存在します。

そして、これらは全て真皮の繊維芽細胞から生産されます。


美肌のためにコラーゲンは必要条件、でも十分条件じゃない!!!


ですから、コラーゲンが美容に良いという表現はある部分は正しいと言えます。

加齢やダメージによって、コラーゲンは減少していきますし、コラーゲンが不足すると肌はハリ・弾力を失いタルミやシワが表れてきます。

同様に、エラスチンやヒアルロン酸も重要です。

コラーゲンがあっても、それを束ねるエラスチンが不足すると、やはり肌はハリ・弾力を失います。

また、真皮の水分を保持するヒアルロン酸などの保湿成分が不足しても、肌は同様に老化します。

コラーゲンは若々しい肌を保つために、必要な成分ですが、コラーゲンさえあれば十分という訳ではないということです。


コラーゲン配合の化粧品・・・その本当の目的は?


コラーゲン配合の化粧品も最近は多く、モルトリーチェでも海洋性コラーゲンを配合しています。

化粧品にコラーゲンを配合する目的は何かというと、これまでの話からすると、真皮のコラーゲン不足を補うためと考えがちですね。

ところが、コラーゲンという成分(ヒアルロン酸も同様ですが)は、巨大な分子量の成分ですから、角質層のバリアを通り抜け、さらには表皮を突き進み、真皮まで到達することは考えられません。

ですから、真皮層のコラーゲン不足を補うという考え方は非現実的です。

化粧品にコラーゲンを配合しているのは、コラーゲン自体、保湿力が大変強く、肌表面で水分の蒸散を防ぎ、肌を滑らかにする機能に優れているからです。

また、元来人の皮膚に存在する成分であるため、肌に馴染みやすく、肌表面(角質層)の潤いを保つために効果的な成分だからです。



最近では、特殊な技術で分子量を千分の一まで小さくしたコラーゲンだから真皮層まで届くというのが一部あります。

しかし、仮にそれが事実だとしても、真皮におけるコラーゲンの主要な役割は繊維成分として弾力性を維持するというものですから、真皮に届いたコラーゲンが繊維成分としての機能を有しているかどうか疑問です。

コラーゲンを小さくすると言っても、それはコラーゲンというタンパク質がペプチドやアミノ酸へ分解されたものと考えられますから、それはコラーゲンという成分ではないと思うのですが・・・

ただ、ペプチドやアミノ酸は肌にとって有益なので、それはそれで美容面での効果は期待できるでしょうが・・・


コラーゲンを食品で摂った場合の美肌効果は・・・?


また、コラーゲンを食品として摂取した場合、コラーゲンはタンパク質の一種ですから、消化吸収される段階でいくつかのアミノ酸に分解されます。

アミノ酸に分解された後、毛細血管から各細胞へ栄養分として供給されていきます。

そして、アミノ酸に分解されたものが、食べた人の思惑どおりに、血管を通って真皮層に集結して再度コラーゲンに合成されるということは、普通考えられません。

つまり、食べたコラーゲンがそのまま真皮へ届くということはないわけです。

ただ、コラーゲンが分解されたある種のアミノ酸が毛細血管によって運ばれ、真皮で繊維芽細胞がコラーゲン合成をする際の材料となるということは可能性としては考えられますが・・・

それよりも、コラーゲン摂取に限定するのではなく、タンパク質をはじめとした各種栄養素をバランスよく摂取することで、身体の健康を維持し、真皮層でのコラーゲン合成に期待する方が現実的ではないでしょうか。

あるいは、マッサージなどで血行を良くし、栄養分が繊維芽細胞へスムーズに供給されるようにサポートするのも一つの方法です。


むしろ・・・真皮の繊維芽細胞を元気付けるのが大切!


肌の弾力を保ち、若々しいハリのある肌を維持するためには、真皮が健やかな状態でないといけませんし、そのためには、コラーゲンは必要です。

しかし、コラーゲンそのものを真皮に補給するのは難しく、また、コラーゲンだけがあっても不十分です。

大切なのは、コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸などが真皮にバランス良く存在することです。

そこで重要なのは、むしろコラーゲンやその他の成分の生産工場とも言える「繊維芽細胞」の活性化ということになってきます。

真皮の「繊維芽細胞」を活性化させることによって、コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸などの生成をサポートし、ハリと弾力性のある肌を維持しようというわけです。

「繊維芽細胞」も含め肌細胞が活動を維持するためには、水分・ミネラル・アミノ酸・ヌクレオチド・ペプチド・ビタミンなど、いろいろな活力成分が必要になってきます。

そして、こういった活力成分を補給されやすいよう環境作りをしてあげるのが、化粧品の役目ということになります。


モルトリーチェのスキンケア商品の場合


モルトリーチェ化粧品では、スキンケア全製品に海洋性コラーゲンを配合しています。

これは肌表面の潤いを守りつややかな肌を保つ成分として、コラーゲンが有効な成分だからです。

以前は、化粧品へ使用するコラーゲンは牛由来などの動物性コラーゲンがよく使用されていました。

もちろん、動物性コラーゲンも海洋性コラーゲンも化学構造は同じもので、肌に対する保湿効果も同じです。

しかしながら、BSE問題などを鑑み、安全性への配慮という観点から、モルトリーチェでは海洋性コラーゲンを使用しています。

なお、モルトリーチェでは、各種アミノ酸をはじめ、ヌクレオチド・ペプチドを豊富に含んだバイオ酵母成分や海由来ミネラル成分など、細胞の活動に欠かせない成分や各種植物エキスを配合し、肌細胞のはたらきをサポートするように配慮しています。