前回ブログ記事では、紫外線の肌への悪影響についていろいろとお話しました。

若々しく健やかな肌を保つためには、なるべく紫外線を浴びないようにした方が良いのでしょうが、日常生活では少なからず紫外線を浴びてしまいます。

日傘や帽子、さらには夏でも手袋を使用するなど、様々な紫外線防御策が考えられますが、ここでは化粧品による紫外線対策について考えてみることにします。


〜対策その1〜
紫外線から肌を防御する(肌表面で紫外線の侵入を防ぐ)



まずは、紫外線の肌への攻撃を守るために、紫外線が肌内部に浸透しないように防御することが重要になってきます。

よく言われる例として、紫外線を遮るものが無い顔や手などの皮膚と、常に衣服などで紫外線が遮られている箇所(お尻など)の皮膚と比較すると、その違いがよく分かると思います。

最近では夏場でも運転中など手袋を使用している女性もいらっしゃいますが、顔の場合は帽子や日傘などを使用したとしても、どうしても紫外線を浴びてしまいます。

そこで、必要となってくるのが、紫外線防止効果のある化粧品です。

紫外線散乱剤や紫外線吸収剤の入ったファンデーション、下地クリーム、乳液などです。

ただ、紫外線吸収剤については、肌への悪影響も考えられますので、紫外線散乱剤によって紫外線の肌内部へ浸透を極力防ぐことです。


〜対策その2〜 
適正な新陳代謝でメラニン色素の排出、皮膚機能の再生



紫外線の影響で生成されたメラニン色素は、いつまでも皮膚内部にとどまっているわけではありません。

メラニン色素は表皮基底層のメラノサイトにおいて生成されますが、健全な肌であれば新陳代謝によって徐々に肌表面(角質層)へ押し上げられ、やがて古い角質細胞とともに剥がれ落ちていきます。

ですから、新陳代謝のサイクルを正常に保つようなお手入が重要になります。

肌の新陳代謝をサポートするお手入としては、マッサージによる血行促進が効果的です。

また、古い角質が必要以上に肌表面に残存している場合は新陳代謝に悪影響を及ぼしますので、パックやピーリング用化粧品などで角質をケアすることもおすすめです。


〜対策その3〜
日焼け対策の基本は肌保湿



紫外線によって日焼けした肌は、皮脂膜・NMF・細胞間脂質のはたらきが弱まり、保湿機能が著しく低下しています。

同時に、バリア機能も低下していますので、肌は乾燥状態となり、様々なトラブルが発生しやすい状態となっています。

日焼けした肌をケアするために、あるいは日焼けによる肌への悪影響を少なくするためにも、保湿対策がたいへん重要です。

化粧水や美容液などには、保湿成分に加え、炎症を鎮める成分などが含まれていることも多いので、日焼け後はこういった化粧品によってきちんとケアすることが大切です。


〜対策その4〜
生成されたメラニン色素の還元



メラニン色素は、表皮基底層のメラノサイトという色素細胞において、生成されます。

このメラニンの生成過程は、紫外線を浴びたことによる一種の酸化でもあります。

ですから、紫外線を浴びても、酸化を抑制することができればメラニンの生成を抑えることができます。

また、酸化されて生成されたメラニン色素を還元すれば、メラニン色素を消すことも可能となってきます。

こういった酸化を防いだり、酸化したものを還元したりするものとして、有名なのがビタミンCです。

ただし、ビタミンCは成分として不安定で化粧品に配合した場合、肌への浸透ということではあまり期待できません。

そこで、VCG、VCIP、VCPMgなどのビタミンC誘導体を利用することとなります。

こういったビタミンC誘導体は、それぞれ特徴がありますが、いずれもビタミンCの作用を肌内部で発揮させようと開発された成分です。


〜対策その5〜
メラニン色素の生成を阻害



メラニン色素は、表皮基底層のメラノサイトという色素細胞において、チロシナーゼと呼ばれる酵素の働きにより、チロシンというアミノ酸を原料として生成されます。

チロシナーゼが酸化をうながすことが原因です。

このチロシナーゼのはたらきを抑制し、メラニン色素の生成を阻害することができれば、シミ・ソバカスの発生を抑えることにつながります。

メラニン色素が生成される前に、その生成に深く関わるチロシナーゼのはたらきを弱めてしまおうという考え方す。

アルブチン、ソウハクヒエキス、ハイドロキノンなどには、こういったチロシナーゼ抑制作用があると言われています。


〜対策その6〜
その他(紫外線によるダメージを抑制するために)



紫外線を浴びると、肌細胞が損傷を受けることや、活性酸素を発生させ老化を促進してしまうことなどは、すでにお話してきました。

現在、肌細胞を健全に維持しその活性化を助けるという成分や、活性酸素による過酸化を防ぐとされる成分もあり、こういった成分を配合した化粧品も多数存在します。

このような化粧品をスキンケアに取り入れることによって、紫外線による肌細胞のダメージを少しでもやわらげるというのも対策のひとつです。



化粧品でできる紫外線対策ということで述べてまいりましたが、ご注意いただきたいのは、紫外線によりシミ・ソバカスやその他肌老化・肌トラブルは、この化粧品を塗布すれば大丈夫ということはありません。

あくまで、日常のスキンケアをきちんと行い、健やかな肌を保つことが大切であるということをご理解ください。



以下の紫外線関連ブログ記事もご覧ください。

太陽光と紫外線の基礎知識

シミ・ソバカスだけではない!紫外線の肌への悪影響いろいろ

日焼け対策化粧品を選ぶ前に(SPFとPAについて)