無添加化粧品については、以前にも書いたことがあるのですが、モルトリーチェ化粧品のことを無添加化粧品と思ってくださっている方が結構多いようですので、また書かせていただきます。

モルトリーチェ化粧品は、海と大地の恵みを活かし肌機能をサポートする化粧品ということで、化粧品ベースは肌成分に類似の成分を自然界に求め採用し肌に自然で馴染みが良い化粧品造りを行なっています。

また、保湿成分や美容液成分なども天然系のものを使用していますし、植物エキスなどもトータル27種を配合しています。

つまり、モルトリーチェ化粧品は、自然派の化粧品ということにはなるのですが、ホームページでもこのブログでも、無添加化粧品という言い方をしたことはありません。

なんとなく、「無添加化粧品=自然化粧品=安全・安心な化粧品」といったイメージでとらえられているからでしょうか・・・モルトリーチェ化粧品のことを無添加化粧品と思って問合せをいただくことが結構あります。

そもそも無添加化粧品という言い方そのものがいかがなものかなと思いますし、全成分表示が義務付けられている現在にあって、無添加という言葉自体に大きな意味合いがあるのかどうか疑問も持ったりします。

ということで、今回は無添加化粧品とはどういうものかということについてモルトリーチェの考え方も含め書かせていただきます。

なお、以前書いたものと、内容が重複する部分もあるかと思いますが、お許しください。


無添加化粧品とは、正確には旧表示指定成分無添加化粧品


無添加というと、異物、特に健康に有害な物質を加えていないということなのですが、化粧品に限って言えば、どうも「無添加」という言葉自体が一人歩きしているような気がしてなりません。

イメージ的には、無添加化粧品というと、何か悪いものが含まれていない安全な化粧品ということになっているようですが、実際のところは、何が添加されていないのかというと、よく分からないという人も多いのではないでしょうか。

本来、無添加化粧品とは、旧厚生省が指定した表示指定成分(化粧品に使用する場合は必ず表示しなければならない成分)といわれる102種類(香料含めると103種類)の成分を配合していない化粧品のことをいいます。

ですから、無添加化粧品という言葉自体はたいへん曖昧な言い方であり、正確には「表示指定成分無添加化粧品」、もっと正確に言えば、2001年から全成分表示制度がスタートしましたので「旧表示指定成分無添加化粧品」ということになります。


旧表示指定成分ってどういうこと


103種類の旧表示指定成分とは、アレルギー等を引き起こす可能性がある成分として、何十年も前(昭和40年代)に当時の厚生省が表示の義務を求めたものです。

103種類の旧表示指定成分の中には、強い毒性や発ガン性を持つ成分から、アレルギーが起こる可能性は低く、アレルギーが起きたとしても軽い症状の成分まで様々です。

また、現在では様々な研究や技術が進み、化粧品に使用する成分は何千種類もあるといわれますが、これらの成分の中には、103種類の表示指定成分以上に、アレルギー発生の可能性が高い成分や刺激が強いとされる成分も多々あります。

仮に、アレルギーを引き起こす可能性が旧表示指定成分と同等あるいはそれ以上の成分を使用した化粧品があったとしても、それらの使用成分が103種類の旧表示指定成分に含まれないのであれば、無添加化粧品と言ったりしているわけです。


例えばこんなことが・・・「無添加=安全」というのは誤解?


例えば、パラベンという成分は、防腐剤として化粧品や食品に使用されますが、このパラベンは旧表示指定成分ですので、化粧品に使用した場合は、その化粧品は無添加化粧品と言えないということになります。

しかし、防腐剤でもフェノキシエタノールという成分は旧表示指定成分には含まれませんので、いわゆる無添加という化粧品の中には結構使用されています。つまり、無添加化粧品にも防腐剤を使用することはよくあることなのです。

わずか103種類の旧表示指定成分を含まないようにさえすれば、無添加化粧品は造れるわけですから、無添加化粧品=安全と短絡的に考えてしまうのは少し危険かもしれません。

無添加という言葉がよく使われるのは、化粧品会社側の思惑もあり、無添加といった方がイメージ的に良いし、販売する際の宣伝文句になるからだと思われます。

無添加化粧品の中には、旧表示指定成分には含まれないもののアレルギーの可能性はあるとされる成分が使われることもありますし、旧表示指定成分に含まれない防腐剤を使うこともあるわけです。

こういったことを考えると、無添加を標榜すること自体に、安全性において大きな意味合いがあるのかというと、少し違うのではないかと思ってしまいます。


現在の成分表示方法について(全成分表示が義務付けられています)


なお、このようなことをふまえ、2001年4月から薬事法が改正され、化粧品の配合成分を全成分表示することが義務付けられました。

全成分表示とは、化粧品に配合されるすべての成分の表示をすることです。

全成分の表示は、薬事法のルールに従い、基本的には配合量の多い順に並べなければなりません。ただし、配合量が1%以下の成分は順不同、着色剤は最後にまとめて表示されます。

全成分を表示することにより、企業がその商品に責任を負うこととなり、企業の自己責任が明確化されます。

また、全成分の表示によって、お客様が商品を選択する際の指標や使用する際の参考として役立つことにもなります。

無添加化粧品についても、正しく言えば「改正前薬事法において表示を義務付けられていた103種類の成分を添加していない化粧品」ということになります。

つまり、冒頭とでも述べたように「旧表示指定成分無添加化粧品」ということになるわけです。

無添加化粧品と言っても、何千種類もある化粧品成分のうち、わずか103種類の成分、しかも大昔?に指定された成分が添加されてないだけのことですので、無添加化粧品という言葉自体あまり意味が無いような気がします。


全成分表示以降もこんなことが・・・


また、全成分表示が義務付けられた以降も、こんなことがあります。

化粧品は、様々な原料で造られているわけですが、こういった化粧品原料そのものの品質保持をするために使われた成分であれば、仮にそれらの成分が旧表示指定成分であったとしても、成分表示をしなくても良いのです。

例えば、化粧品の防腐目的に使ったパラベンは成分表示しないといけませんが、原料そのものの防腐目的に使われているパラベンは表示する必要はありません。

ですから、旧表示指定成分を使用していないという無添加化粧品であっても、その原料自体には使用されている可能性もあるわけです。

ますます、無添加化粧品という言葉自体に意味が無いように思われるのではないでしょうか。


医薬部外品は全成分表示義務はありませんでしたが・・・


なお、医薬部外品につきましては、2001年4月以降も引き続き許認可制度が継続され、全成分表示義務の対象からは除外されていました。

中には全成分表示義務を免れることを目的として、多少手間がかかったとしても、化粧品ではなく医薬部外品として申請した商品もあったかもしれません。

ただ、全成分表示そのものの目的や主旨からすると、医薬部外品には全成分表示義務は無いというのも変な話であって、2006年4月以降は、業界の自主基準として(猶予期間有)、医薬部外品の全成分表示も行なわれるようになりました。


無添加化粧品について考えること


さて、このように無添加化粧品という言葉にあまり意味が無いと考えると、じゃあ何を信じたらよいのか分からなくなってきます。

本来は、全成分表示義務化によって化粧品に使用している全成分を開示し、消費者の皆様に安全性や肌との相性などを判断していただこうという目的もあったわけですが・・・

ただ、消費者の皆様全員が化粧品成分事典なるものを持っていたら話は別ですが、現実には、表示された全成分を見ても、それがどんな成分なのかは分かりづらいと思います。

それに、全成分は化粧品の容器パッケージや中に入っている能書などに記載されていますので、通信販売などの場合は、消費者の皆様は商品が手元に届いてからでないと記載された全成分を見ることができません。

これでは、全成分表示の意味がありませんので、通信販売の場合は、テレビにしろ、カタログにしろ、インターネットにしろ・・・商品説明の際に全成分を表示すべきなのだと思います。

インターネット通販の場合は、商品説明とあわせて全成分の表示をしているケースは多いようですが、まだ全てではありませんし、その他の媒体においては、商品アピールだけで全成分表示は行なっていないということが多いようです。

結果的に販売者にとって都合の良い情報だけがアピールされていることもあるのではないでしょうか。

いずれにせよ、消費者の皆様が化粧品の安全性や品質を事前に知るということが難しいところです。

だからこそ、販売する側も、正確で丁寧な情報を提供することに努めないといけません。

あまりに誇大な効能・効果を謳ったりすることは止めないといけませんし、情報のある一面のみを示すことによって消費者の皆様に誤解を与えるようなことも止めないといけません。

そういったことからすると、無添加という表現もあまり適切な表現とは思えません。

実際のところ、無添加と標榜したほうが、お客様にアピールできるのではないかという理由のみで、無添加化粧品にした商品というのもたくさんあります。

これでは、化粧品造りの発想が根本から違っており、肌を健やかに保つための化粧品造りではなく、たくさん売るため(売れるため)の化粧品造りということになってしまいます。

もちろん、肌を健やかに保つために研究開発し、それが結果的に無添加(旧表示指定成分無添加)となったという化粧品もあると思います。

ただ、無添加ということだけで化粧品選びをするというのは止めたほうが良いのではないかと思います。


モルトリーチェ化粧品は?


なお、モルトリーチェの場合、天然原料を主体とした安全性にこだわった化粧品造りを行なっていますが、このような考え方から無添加にはこだわっていません。

それに、防腐目的で旧表示指定成分であるパラベンを使用していますので、無添加化粧品と言えないというのもあります。

ただ、これは商品の品質管理はメーカーの責務という発想から、現時点では、パラベンが最も適切な防腐剤と判断してのことであります。

また、化粧品の全成分情報をパッケージ横面に大きな文字で分かりやすく表示し、お客様が安心して商品をご使用できますよう配慮しております。

もちろん、全成分につきましては、インターネット上でも開示しておりますし、万が一、お客様が全成分をご覧になる前に商品がお手元に届いた場合のことも考慮し、お客様ご都合での返品もお受けするような体制をとっています。

消費者の皆様が化粧品の安全性や品質について事前に正確な情報を得るということが難しいからこそ、販売する側が丁寧な情報提供を行なう必要があります。

モルトリーチェもまだまだ至らない部分が多々ありますが、ホームページやこのブログも利用して、正確で丁寧、そして皆様の肌健康に役立つ情報提供を行なっていきたいと思っています。



防腐剤パラベン使用についてのモルトリーチェの考え方は以下のブログ記事こちらをご覧ください

パラベンは善玉OR悪玉?化粧品に防腐剤は必要か?



モルトリーチェ化粧品の詳細につきましてはモルトリーチェ公式サイトの以下のページをご覧ください。

モルトリーチェ化粧品について(商品特長・商品設計その他)