以前のブログ記事「美白化粧品の美白作用について考える」において、化粧品や医薬部外品に配合される美白成分と言われるものについて、あまりに過度な美白効果を期待してはいけません・・・というようなことを書きました。

この件について、再度ご説明させていただきます。



日焼けによるシミ・ソバカス・色素沈着は、紫外線の影響を受けてメラニン色素が通常より大量に生成されてしまい、それが皮膚内部に残ってしまうために発生します。

化粧品や医薬部外品に配合される美白成分というのは、メラニン色素の生成を抑えたり、メラニン色素を還元(酸化されたものを元に戻す)したりする作用により、シミ・ソバカス・色素沈着を防ごうとする成分です。

ただし、その作用というのは、活発化したメラニン色素の生成をいきなりストップさせたり、大量に生成されたメラニン色素をのきなみ還元消去してしまうような強力な作用ではないということです。

以前のブログ記事でも書いたように、化粧品や医薬部外品というのは、どうしても安全性への配慮は欠かせません。

本来は強い美白作用のある成分であったとしても、化粧品や医薬部外品に配合される場合は、作用を弱めた状態で配合されます。

例えば、メラニン色素の生成を抑制する作用が非常に強い美白成分があったとすると、それをシミ・ソバカスの気になる部分に塗れば、確かに短期間で美白効果が確認できるかもしれません。

しかし、そういった美白成分が配合されたクリーム等を肌に塗布した場合、シミやソバカスのある部分だけにピンポイントで効果を発揮することができるでしょうか?

その場合、シミやソバカスとともに、シミやソバカスの周辺部分を含め、その強い美白成分を塗った部分だけ白くなってしまい、他の部分から浮き上がったような白抜きの状態になることもあり得ます。

これは、活性化したメラニン色素の生成を抑えるだけではなく、本来は私たちの皮膚を守る防御システムであるメラニン色素の生成そのものを機能不全にしてしまっているということです。

また、強い作用の美白成分は、それだけ皮膚刺激性も強く皮膚トラブルの発生率も高くなります。

化粧品や医薬部外品というのは、医師の処方箋も必要なく、誰でも自由に購入可能です。

こういった作用の強い美白成分は化粧品や医薬部外品に配合されるものではなく、やはり皮膚科等の医師の管理下で使用されるべきものだと思います。



ですから、化粧品によるシミ・ソバカス・色素沈着の防止というのは、特定の化粧品や医薬部外品あるいはそれらに含まれる美白成分だけに頼るのではなく、地道なスキンケアも同時に必要となってくるわけです。

もちろん、化粧品や医薬部外品に配合される美白成分も、皮膚刺激性が抑えられているとは言っても、メラニン色素の生成抑制や還元においてはある程度の効果は期待ができます。

ただし、この美白成分さえ塗ればたちどころにシミ・ソバカスが消えてしまうということではありません。

「ローマは一日して成らず〜美白も一日して成らず」です。日々の規則正しいスキンケアを継続していくことが重要です。

新陳代謝でメラニン色素の排出がスムーズに行われるようケアすることも大切です。

また、新陳代謝が健全に行われるためには、肌細胞が元気な状態でないといけませんし、何より肌の水分が十分に保たれていないといけません。

美白成分だけに頼るのではなく、保湿対策をはじめとして、肌が健やかに保たれるようなトータル的なスキンケアが必要です。

また、健やかな肌状態でこそ、美白成分と言われる各種成分の作用が効率よく発揮されるのだと思います。



モルトリーチェ化粧品は、健康な肌であれば本来有している「肌が自ら美しくなろうとする力」をサポートします。

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初投稿:2008/09/04