いよいよ寒くなってきました。

お肌も乾燥気味になってきたのではないでしょうか。

秋から冬にかけては、温度、湿度ともに低くなり、お肌にとっては最悪のコンディションとなりがちです。

特に、冬になると、空気の乾燥に加え、皮脂や汗の分泌量が極端に減少してしまい、肌の乾燥をさらに進めてしまいます。

皮脂の分泌量は、夏に比べると、秋で75%、冬で49%まで減少すると言われます。

発汗量は、夏と比べると、秋で74%、冬で56%まで減少すると言われています。

通常、私たちの肌の表面は、皮脂腺から分泌される皮脂(油分)と汗腺から出る汗(水分)によって構成される皮脂膜という天然のクリームが広がり、それによって肌の乾燥を防いだり、外的刺激から肌を守ったりしています。

冬の肌は、私たちの肌を保護してくれるこの天然のクリーム=皮脂膜が不足した状態になりがちです。

ですから、肌の水分を保つ力が弱くなり、外的刺激にも無防備に近い状態となり、肌乾燥や肌荒れがおこりやすくなってしまいます。

空気の乾燥に加え、肌自体も乾燥を防ぐ機能が低下しているわけですから、冬の肌というのはたいへん危険な状態で、様々な肌の老化現象やトラブルが発生しやすくなります。



冬の肌の状態〜冬の肌はお手入れを欲しています


冬の肌は、「温度の低下(寒冷)」「湿度の低下(空気の乾燥)」「暖房」などの影響を受け、肌乾燥や肌荒れ状態に陥りやすく、そこから様々な老化現象や肌トラブルが発生する危険性が高まります。

他の季節よりスキンケアの必要性が高まる季節であり、まさに「お肌がお手入れを欲している季節」とも言えます。

冬の肌というのは、具体的にはどのような状態にあるのでしょうか?



皮脂膜が不足し肌の保護機能低下


冬は、汗(水分)や皮脂(油分)の分泌量が夏に比べ大幅に減少します。

そのため、汗や皮脂により構成される皮脂膜とよばれる天然のクリームが不足してしまいます。

この皮脂膜とよばれる天然のクリームは、肌表面に薄い皮膜をつくり肌水分の蒸散を防いでくれます。

また、私たちの肌は皮脂膜によって外界の刺激から守られています。

たいへん重要な肌の分泌物である皮脂膜ですが、冬になると、乾燥肌の方はもちろんのこと、脂性肌の方さえも、この皮脂膜が不足することがあります。

皮脂膜が不足すると、肌の潤いは失われ、肌荒れなどがおこりやくなってしまいます。



空気の乾燥が肌の水分を奪う


冬は、発汗量(水分)が減少することに加え、外気の乾燥により肌の水分が蒸散し失われていきます。

皮脂(油分)も不足しますので、水分の蒸散を防ぐ機能そのものも低下します。

肌の乾燥こそが、肌老化・肌トラブルの諸悪の根源です。

冬の肌は、カサカサに乾燥し、肌に老化の兆しが表れやすい、たいへん危険な状態と言えます。



血行悪化による新陳代謝の乱れが肌の衰えを促進


冬になり、温度が低下すると(寒くなると)、毛細血管が収縮し血行が悪くながちです。

そうすると、毛細血管からの栄養分や酸素などの供給が不十分となり、肌細胞の維持活性に悪影響を与え、肌の新陳代謝が適正に行なわれなくなったりします。

健やかな肌というのは、角質層(皮膚最上層)において保湿機能・バリア機能が維持されていることが重要です。

そして、健全な角質層は、適正な新陳代謝によって形成されます。

新陳代謝が乱れると、肌の保湿機能やバリア機能を低下させ、乾燥しやすく外的刺激に弱い肌となってしまいます。

また、新陳代謝の乱れは、肌から柔軟性・滑らかさ・透明感などを奪うとともに、肌の様々な機能に悪影響を与え、肌の衰えを早めてしまいます。



暖房が肌に大きな負担を与える


冬の暖房は、適度な温度管理においては、血行の促進に良い影響与えることが考えられます。

しかし、暖房による空気の乾燥は肌の水分を奪っていきます。

外気の乾燥に加え、室内の乾燥、さらに室外と室内の極端な温度差が肌に大きな負担をかけてしまいます。

このような肌への負担が老化につながっていきます。



体調管理と規則正しい生活で健やかな肌を


寒い季節は風邪などひきやすく、健康管理に特に注意が必要です。

また、12月〜1月にかけては、パーティーや宴会の機会も多く、いろいろと忙しい日々が続きます。

睡眠不足や暴飲暴食など不規則な生活により、体調をくずしてしまうこともあるかもしれません。

その結果、肌のお手入れがおろそかになったりしがちです。

心身の健康状態というのは、肌の状態に大きな影響を与えます。

適切な体調管理を行をとともに、生活のリズムを整えるよう心掛けることも大切です。



冬のスキンケアのポイントは「乾燥から肌を守ること」と「血行の促進」


このように、冬になると、保湿機能をはじめとした肌本来の機能そのものが低下がちです。

肌はダメージを受け、様々な老化現象が発生しやすい季節です。

日々のスキンケアには、特に注意を払う必要があります。

冬の肌環境において、健やかな肌状態を維持するためには、「乾燥から肌を守ること」と「血行の促進」が重要なポイントです。

肌の乾燥は、「シワ」「たるみ」「肌荒れ」の直接的な原因となります。

さらに、肌の乾燥は、肌そのものの機能低下にもつながりますから、「バリア機能低下によるトラブル」「新陳代謝の乱れ」「シミやクスミ」さらには「皮膚の硬化現象」も同時に進行していると考えた方が良いと思われます。

また、冬の肌は血行が悪くなり、肌細胞に十分に栄養分が供給されず、肌機能が低下しがちです。

血液(毛細血管)の流れを良くし、新陳代謝がスムーズに行われるよう、肌状態を整えることも必要です。



冬のスキンケア:肌の潤いを守る基本対策はやさしい洗顔


スキンケアの基本は、肌を清潔に保つことです。

まず、クレンジング剤で、メイクアップ料や古い皮脂など油性の汚れを取り除きます。

次に、洗顔剤で、肌に残ったクレンジング剤やほこりその他の汚れや肌の不要な付着物を洗い流します。

しかし、洗顔の方法によっては、肌に過剰な刺激を与えたり、肌の潤いを奪ってしまったり・・・逆に肌トラブルの原因となることもあります。

肌の保湿対策というと、化粧水・乳液・美容液・クリームなど、肌に塗布するお手入れを連想しがちですが、その前に日々の正しい洗顔が重要です。

洗浄力の強すぎるタイプのものを使用したり、肌を強く擦ってしまうような洗顔方法を続けると、肌に過剰な刺激を与え、肌の潤いを奪ってしまうことがあります。

さらに、角質層の保湿機能・バリア機能そのものを低下させ、肌の老化現象やトラブルを引き起こしてしまう可能性もあります。

クレンジング剤にしろ、洗顔剤にしろ、なるべく肌にマイルドなものがおすすめです。

ただし、肌にやさしくても、不要な肌の付着物をきれいに取り除くことができなかったら、意味がありません。

肌にマイルドでなおかつ十分な洗浄作用のあるクレンジング剤や洗顔剤を、よく吟味して選ぶべきだと思います。

また、冬場は皮脂や汗の分泌は減少しますので、洗顔剤を利用しての洗顔は他の季節より少なくてよいでしょう。

肌に対してマイルドな洗顔剤で、よく泡立て、強く擦らずにやさしく洗うようにしましょう。

洗顔時の水温にも注意が必要です。体温に近いくらいのぬるま湯がおすすめです。

寒い時期は、熱い湯を使いがちですが、熱すぎる湯は肌への刺激となりますし、肌に必要な潤い成分まで奪ってしまうことがあります。



冬のスキンケア:水分補給・油分塗布・水分保持で入念な保湿対策を


肌老化の最も大きな要因の一つは「肌の水分不足」です。

冬の肌は水分が著しく減少し、かさかさの乾燥状態になりがちです。

肌荒れが起こったり、シワやたるみが目立ちやすくなってきます。

肌を乾燥から守るためには、「水分補給」「油分塗布」「水分保持」の3ステップで入念な保湿対策を心がけましょう。


水分補給〜潤いを与える


洗顔後は皮脂や肌の潤い成分が不足しています。

化粧水などでたっぷりと水分や保湿成分を補給しましょう。

乾燥気味の肌は角質層の水分が不足し柔軟性が無い状態です。

特に冬の肌は、空気の乾燥や暖房の影響により、角質層の水分量は著しく低下し、硬くゴワゴワした状態になりがちです。

化粧水は水分や保湿成分を補給するとともに、皮膚を柔らかくして乳液やクリームなどとなじみやすくしてくれます。

また、洗顔の際にアルカリ性に傾いた肌を弱酸性に戻し、細菌に対して抵抗力のある正常な肌状態にしてくれます。


油分塗布〜潤いベール


次に、油分を含んだ化粧品(乳液やクリームなど)により潤いのベールを作り、水分の蒸散を防ぎましょう。

乳液やクリームは、油分・保湿成分・水分を含み、皮脂膜と同様に肌を保護し守ってくれます。

秋〜冬にかけて、皮脂膜の分泌量は落ちていきますし、洗顔後はこの皮脂膜が取り除かれた状態です。

また、加齢とともにこの皮脂膜の量は少なくなってきます。

乳液やクリームは、この天然の皮脂膜に代わり、人工の皮脂膜として肌を保護すると同時に、エモリエント効果を与えてくれます。


水分保持〜潤いを保つ


冬の肌には、美容液などを利用し、肌の水分を保持し、乾燥から肌を守ることもおすすめします。

一般的に、美容液は高保湿成分がより多く配合され、高いエモリエント効果もあります。

美容液の使用によって、角質層の保水効果を高め、空気が乾燥しても角質層から水分を蒸散されにくくなります。

化粧水のみ使用した場合と比較すると、美容液を併用した場合は、肌の水分量維持率は高まります。

また、美容液は、肌に柔軟性を与えるともに滑らかにしてくれますので、化粧ののりも良くなります。

通常は美容液を使用されない方も、秋から冬の肌に対しては、化粧水とあわせて美容液も使用されますようおすすめします。



冬のスキンケア:マッサージによる血行促進は保湿対策にもプラス効果


冬の肌は血行が悪くなり、肌機能のはたらき鈍化していきます。

シワ・たるみ・くすみといった老化現象が表れないよう、日々のお手入れを規則正しく行う必要があります。

マッサージによって血液(毛細血管)の流れを良くしましょう。

マッサージの目的は、血行をよくして新陳代謝(ターンオーバー)をサポートすることです。

寒さによる毛細血管の収縮、外気と暖房の温度差による肌の生理機能の低下などに有効なお手入れ方法と言えます。

新陳代謝が適正に行われることで、保湿機能・バリア機能を有する健全が角質層が構成されます。

適度なマッサージは、肌の新陳代謝をサポートし、肌の潤いにも良い影響を与えます。



冬のスキンケア:その他の冬の美肌対策


不要な古い角質が、いつまでも肌表面に残存していると、肌から透明感が失われ、クスミやザラツキはもちろんのこと、新陳代謝にも悪影響を与えてしまいます。

新陳代謝がスムーズに行われるように肌を整えることも考えた方がいいでしょう。

角質剥離作用のある化粧品は、不要となった古い角質をスムーズに除去し、肌のくすみやザラツキの解消に役立ち、新陳代謝にも好影響を与えます。



その他、スキンケア化粧品には、高い保湿機能やエモリエント機能以外にも、様々な美容効果を兼ね備えたものがあります。

例えば、肌細胞の機能をサポートすると言われる成分が配合された化粧品、肌細胞の維持活性に必要とされる成分を配合した化粧品などです。

これらの成分が、角質層を通り抜けて、表皮基底層まで到達し、その成分作用を発揮できるのかというと疑問がありますが、もしそれが可能であれば、新陳代謝をサポートすることが期待できるかもしれません。



また、いわゆる美白化粧品と言われるものは、紫外線などの影響で活性化されたメラニン生成を抑えたり、生成されてしまったメラニンを還元作用により薄くしたりして、シミ・ソバカスなど色素沈着を防ぐことが期待されます。

特に、紫外線量が少なくなる冬という季節こそ、シミ・ソバカス対策に真剣に取り組むチャンスだと思います。



このように、目的に応じて様々なスキンケア化粧品があり、肌の状態に応じて日々のスキンケアに導入していくことも必要かと思います。

ただし、こういった化粧品の効果を肌において引き出すためには、まず基本は肌(特に角質層)の保湿機能・バリア機能が健全な状態であるということが重要です。

また、肌表面や角質層に潤いが保たれている状態というのは、新陳代謝にも良い影響を与えますし、真皮の状態にも良い影響を与えます。

肌保湿ということに主眼を置いたスキンケアこそが最も重要なと言えます。



冬のスキンケア:冬の肌保護にはメイックアップも重要


冬の紫外線量は春・夏よりは減少していますが、それでもそれなりの紫外線は降り注いでいます。

まずは、紫外線の悪影響から肌を守るために、冬であっても戸外ではファンデーション等のメイクアップは必要です。

また、メイクアップにおける下地クリーム、ファンデーション、フェイスパウダーなどに含まれる油分は、熱の不良導体なので、冷たい空気を何重にも緩和して肌へ伝えます。

つまり、メイクアップには、冷たい空気から肌をなるべく遮断し、寒さから肌を保護するはたらきもあるのです。

冬は、寒さが肌へ与える影響が大きく、長い間冷たい空気にさらされていると、次第に表皮の一番上の角質部分が厚くなり、真皮まで弾力がなくなります。

また、気温が下がると、細胞へ栄養分を運んでくれる毛細血管は萎縮し、肌を保護してくれる皮脂や汗の分泌は減少します。

こういった冬の寒さから肌を守るためにも、戸外でのファンデーションなどメイクアップは必要です。



なお、冬の肌とお手入れについては、モルトリーチェ公式サイトでもご覧いただけます。

[公式サイト内ページ]冬の肌状態とお手入れについて

モルトリーチェのスキンケア化粧品は、海と大地の恵みを活かすことにより、冬のお肌をやさしく保護し肌本来の機能をサポートします。

モルトリーチェの公式サイトも是非ご覧ください。

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初投稿:2008/11/18