女性を対象としたかなり前の調査で、入浴やシャワーで体を洗う際に、3人に1人がスポンジやタオルを使わずに手で洗っているというのがありました。

体を手で洗うと答えた人があげた理由としては、「肌に負担をかけないため」(83%)、「乾燥を防ぐため」(35%)、「美肌のため」(24%)、「敏感肌だから」(23%)というのが多かったようです。

3分の1の方が手で洗っているということは、多くの方はスポンジやタオルで洗っているということになります。

では、どちらが肌のためには良いのでしょうか?

基本的には、手で洗う方をおすすめします。

肌への負担を抑えたり、肌の乾燥を防ぐためには、手で洗う方が安心です。

綿のやわらかいタオルで、石鹸などをよく泡立ててやさしく洗うというのであれば、問題は無いのかもしれませんが・・・

体の汚れをとにかくさっぱり落とさなきゃ!ということでゴシゴシやってしまうと、そしてそれが毎日続くと、肌の乾燥や炎症の原因になってしまうことがあります。


体の汚れ付着物を落とすことについて


取り除かないといけない体の汚れや付着物というのは、主に汗・皮脂・不要な古い角質・その他雑菌などです。

こういった付着物をきれいに落とし清潔に保つことは、肌の健康そして体の健康にとって大切なわけですが・・・

その際に、ゴシゴシと洗ってしまったり、強い摩擦を与えたり、洗浄力の強すぎる洗浄剤を使ったりしますと・・・

まだ皮膚表面にとどまっておくべき角質まで奪ってしまい、角質層の層構造を傷付けてしまったりして、皮膚の保湿機能やバリア機能を低下させてしまいます。

体の付着物の中で落とすべきものだけをやさしく肌に刺激を与えずに落とすということが重要となってきます。

一般的に、体の不要な付着物というのは、石鹸などの洗浄剤を使わなくても、シャワーやお風呂につかるだけで、その70%はとれるとも言われています。

石鹸などの洗浄剤の使用については、毎日は必要ないという考え方もありますが、皮脂などの油性の付着物については、何らかの洗浄剤を使った方が簡単に落とすことができます。

石鹸やボディシャンプーは、その洗浄成分によって汚れを落とすというはたらきに加え、泡によって肌への摩擦を軽減するという役割も持っています。

基本的には、石鹸やボディシャンプーなどをよく泡立てて、その泡を利用しながら手を使ってやさしく洗うのが安全のように思います。


皮脂を取り除くことについて


また、皮脂(膜)を取り去ってしまうと、肌の乾燥やトラブルの原因になるとも言われます。

確かに、皮脂(膜)というのは私たちの肌を乾燥や外的刺激から守ってくれる大切な天然のクリームなのですが・・・

だからといって、肌表面にそのまま残してしまうとそのうち酸化変質してしまい、逆に肌に悪影響を与えてしまいますから、やはり古い皮脂というのは取り除く必要があります。

ただ、皮脂の分泌が減少する冬場であったり、元々皮脂分泌が少なく常に肌乾燥が気になる場合は、毎日の洗浄剤の使用は控えた方がよいでしょう。

皮脂は、人の体温に近い温度で溶けだしますので、入浴やシャワーの際の暖かい湯である程度は落ちます。


古い角質を取り除くことについて


それから、皮膚の最上層の角質において、古い不要な角質は取り除く必要があります。

ただ、ほぼ毎日のように入浴やシャワーをしていれば、それほど気にしなくてもほぼ取り除かれます。

それよりも心配なのは、体の汚れをさっぱり落とそうとするがあまりに、皮膚表面にまだ残っておくべき角質まで取り去ってしまうことです。

必要以上に角質を取り除いてしまうと、角質の層構造を傷つけたり、潤い成分を奪ったりして、肌の保湿機能やバリア機能を低下させてしまいます。

こういったことを考えると、体を洗うのは手の方が無難なのではないかと思います。


乾燥を防ぐ体の洗い方について


体の基本的な洗い方としては・・・

まず、予洗いといいますか、シャワーか風呂の湯で体全体を軽く流します。



その後、石鹸あるいはボディシャンプーをよく泡立て、その泡を手にとって洗います。

一部(背中など手が届かない箇所)タオル等を利用する必要がありますが、基本的には手で洗います。

タオル等を利用する場合は、化学繊維のものは避け、綿のやわらかい素材のもので、強く擦らずにやさしく洗います。



なお、石鹸やボディシャンプーなど洗浄剤を使う場合、その洗浄剤を直接体につけて泡立てる、あるいはそのまま洗うというのは止めましょう。

洗浄成分の中には、成分として肌への刺激となるものもありますし、何より洗浄成分を直接肌につけるというのは、肌に対して必要以上に洗浄効果を与えてしまいます。



それから、洗浄剤の使用量はそれほど多くなくてよいのですが、肌への摩擦を少なくするためには、ある程度の泡立ちが出るくらいの量は使いましょう。

泡立てネットを利用して(この方が少ない洗浄剤でたくさんの泡ができるので)、その泡で洗うこともできます。



体を洗った後は、肌表面から皮脂が取り除かれた状態、つまり乾燥や外的刺激に無防備な状態となっていますので、ボディローションやボディミルクなどのご使用をおすすめします。



特に秋から冬にかけては、空気が乾燥し、皮脂・汗ともに少なくなります。さらに、寒さから血行が悪化し、皮膚機能が低下しやすくなります。

そういった中、体の洗いすぎが原因で、肌の乾燥、かゆみ、さらには炎症などが発生することがあります。

また、肌にトラブルが生じている場合や慢性的な肌乾燥が続いている状態では、肌を強く擦ったり刺激を与えることは避けなければなりません。

このような場合は、特にやさしく洗うことが大切です。洗浄剤の使用も控えるか、その使用の頻度を減らすことが必要です。



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初投稿 2009/10/06