肌乾燥を防ぐ対策のひとつとして、洗顔の方法等がよく取り上げられます。

モルトリーチェでも「保湿対策の基本は正しい洗顔」とよく言ってます。

洗浄力の強すぎる洗浄剤の使用や肌に摩擦を与えるような洗顔方法を続けていると、肌の保湿機能やバリア機能を低下させ、肌が乾燥しやすい状態になってしまいます。

洗顔によって肌の付着物をきれいに取り除くことは大切だけど、洗顔が肌乾燥の原因とならないよう注意することも必要だということです。



「洗顔で皮脂を奪わないで」ということについての疑問


こういった洗顔の重要性は、テレビや雑誌でもよく取り上げられているのですが、その中で時々少し疑問に思うようなことがあります。

どういうことかというと、「肌乾燥の原因になるので、洗顔で皮脂を取りすぎてはいけない」という説明についてなのですが・・・

時には、だから石鹸や洗顔フォームなどは使わずに洗顔する方が良いと説明している場合もあります。

確かに、皮脂は肌の潤いを守るための重要な要素です。

皮脂腺から分泌される皮脂という天然のクリームが肌の潤いを守るとともに、外的刺激からも保護してくれます。

年齢を重ねるにつれて皮脂の分泌も少なくなり、それに伴い肌も老化するとされています。



ですから、皮脂が肌表面に存在することは必要なことなのですが・・・

それでは、この皮脂をそのまま肌表面に残しておいてよいかというと、それはそれで肌トラブルの原因となることもあります。

何故かというと、皮脂は私たちの体(皮脂腺)から分泌される正真正銘の天然のクリームです。

ただ、100%天然だからこそ、時間の経過とともに酸化変質していきます。

新鮮な皮脂は肌に対して好影響を与えますが、古い皮脂はそれをそのまま肌表面に残しておくと肌に対する刺激物となる可能性があるということです。



ですから、古い皮脂は洗顔によって取り除く必要があります。

皮脂は、お湯を使えばある程度取り除くことができますが、油分ですので水洗いだけでは落としきれないといったことがあります。

やはり、石鹸や洗顔フォームなど洗顔剤が必要になってきます。

ただ、油分といっても、強い洗浄力は必要ありませんので、低刺激のやさしい洗顔剤で十分です。

できれば、新しく分泌された新鮮な皮脂は残して、古い皮脂だけ取り除ければいいのでしょうが、肌表面でそれを分類することは難しいわけです。

ここは一旦洗顔できれいに取り除いた方が良いでしょう。



なお、冬場は皮脂の分泌量も極端に減るため(個人差はあるものの)、朝の洗顔は洗顔剤は使用しなくても良いかもしれません。

ただ、皮脂を残したままにしておこうという考え方には問題があるように思います。

冬場の肌乾燥防止であれば、皮脂を肌表面に残すというよりは、新鮮な皮脂の分泌を促すという考え方が必要です。

そのためには入浴などで体を温めて皮脂が分泌されやすいような肌状態にすることをおすすめします。

また、冬場の皮脂不足には、乳液やクリームなど油分を含む化粧品によって、皮脂の代わりに肌を保護する等のお手入れもよいでしょう。



皮脂を取り除いた後のケアが大切


ということで、肌表面の皮脂は洗顔によって一旦取り除くべきでしょう。

ただ、皮脂の分泌が少ない方もいらっしゃいますし、冬場は新しい皮脂の分泌が少ないということもあります。

そういった場合、洗顔後の肌はそのままだと無防備な状態となってしまいます。

こういった皮脂が取り除かれた肌状態というのは、肌水分が奪われやすく外的刺激にも弱い状態ということになります。

化粧水だけではなく、乳液やクリームなど皮脂の代わりをしてくれる油分を含んだ化粧品が必要になってきます。

乳液やクリームなどは、新鮮な皮脂が肌表面に広がるまで、皮脂に代わり肌を保護し潤いを守ってくれます。



洗顔と肌乾燥の関係で重要なこと


洗顔と肌乾燥の関係は、皮脂を残す残さないとということだけではありません。

もっと大切なのは、洗顔によって、皮脂膜の下、皮膚最上層の角質層の保湿機能やバリア機能を低下させないということです。

角質層はわずか0.02ミリほどの薄い層ですが、この中に活動を停止した角質細胞が積み重なり、整然と層構造を形成しています。

そして細胞と細胞の間には細胞間脂質(セラミドなど)やNMFといった潤い成分が存在し、水分をしっかりと保っています。

洗顔の際に、洗浄力の強い洗顔剤を使用したり、肌に強い摩擦を与えたりしますと、この角質層の層構造は傷つき、潤い成分が流出するなどして、その保湿機能やバリア機能は低下してしまいます。

その結果、肌の水分保持力が落ちて、肌は乾燥し、さらには肌荒れ状態となってしまいます。

ですから、肌にやさしい洗顔、肌表面の皮脂やその他付着物をきれいに取り除きながらも、角質層を傷つけないやさしい洗顔が大切ということになります。

洗顔で重要なのは、皮脂を奪いすぎないというよりは、角質層の機能を低下させないような洗顔を行うことだと思います。



モルトリーチェのクレンジング剤や洗顔剤は肌の保湿機能やバリア機能を低下させないよう配慮しています。

[公式サイト内ページ]モルトリーチェのクレンジング剤のご案内

[公式サイト内ページ]モルトリーチェの洗顔フォームのご案内

モルトリーチェの乳液は、皮脂成分と類似の植物由来成分を主体に各種天然由来の保湿成分や美肌サポート成分を配合しています。

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モルトリーチェのホームページでは、以下のページで肌の保湿機能や肌乾燥防止対策についてまとめています。

[公式サイト内ページ]肌老化の最大要因「肌乾燥」を防ぐための保湿対策

[公式サイト内ページ]冬の肌状態とお手入れについて


初投稿:2010/01/15