クレンジング(メイク落とし)の方法によっては、肌の保湿機能やバリア機能を低下させてしまい、いつの間にか肌乾燥や肌荒れということなってしまう可能性があります。

特に、寒い冬から暖かい春へと向かう季節の変わり目というのは、ホルモンバランスの乱れもあり、肌状態が不安定で敏感になりがちですから、その危険性は高まります。

かといって、メイクアップをしている以上、クレンジングはしないわけにはいけません。

肌表面の付着物というのは、そのままにしておくと、それが肌への刺激物となり、肌トラブルの原因となってしまうからです。

肌表面の付着物の中でも、メイクアップというのは基本的に油性成分ですから、これは水洗いや石鹸あるいは洗顔フォームなどでは完全に取り去ることは難しいと言えます。

ですから、メイク落とし用のクレンジング剤が必要になってきます。



面倒だから、石鹸や洗顔フォームでメイクアップも落としてしまおうということもあるかもしれません。

しかし、通常の洗顔用の石鹸類ではメイクアップの油分を完全に取り込むほどの強い洗浄作用はありませんので、いくらかのメイクアップの油分が残ってしまうことになります。

中には、メイク落としまでできる洗顔フォームというのがあります。

ただ、メイクアップを完全に落とすことができるのであれば、それはそれで通常の洗顔石鹸や洗顔フォームよりも強い洗浄成分、つまり作用の強い界面活性剤の力によるものと思われます。



拭き取るだけでOKというクレンジング用品もあります。

これも拭くだけで果たして完全にメイクアップが落とせるのかということもありますし・・・

落とすためにはやはり作用の強い洗浄成分が必要ですし・・・

何より、拭き取るという行為そのものが肌への摩擦つまり刺激となることがあります。

この場合、肌の保湿機能やバリア機能を低下させてしまうという可能性も高まります。

美しく健やかな肌を保つためには、何より自分の肌への愛情が大切なわけで、何でも簡単に済ませてしまおうとすると、そこには何らかの問題も生じるということです。



ここで言う、肌の保湿機能やバリア機能というのは、主に皮膚最上層の角質層の機能のことです。

角質層が適正な層構造を保ち、そこに細胞間脂質やNMF成分といった潤い成分が十分に存在することで、こういった機能というのは維持されています。

しかし、この角質層というのはわずか0.02ミリほどしかない層ですから、強く擦ったり、作用の強すぎる洗浄剤を使ったりするとすぐに傷ついてしまい、その機能は低下してしまいます。

このように、肌というのはデリケートで、ちょっとしたことで状態が変化しやすいものです。

ですから、クレンジングの方法やクレンジング剤の選択というのは、たいへん重要です。



クレンジングや洗顔、あるいはその他のスキンケアにおいて、摩擦による刺激というのは、顔に赤みや痒みなど何らかの異常を感じる場合は分かりやすいのですが・・・

少しずつ角質層の層構造が傷ついているということはすぐには気づきにくいものです。

化粧水などで保湿対策はしているはずなのに、いつの間にか肌が乾燥しやすくなったり、肌荒れがしやすくなったりというのは、クレンジング(あるいは洗顔)が原因ということも考えられます。

日々のクレンジング(あるいは洗顔)について見直してみてはいかがでしょうか。



忙しくて、あるいは疲れ果てて、毎日きちんとクレンジングを行っていないというのは・・・これは絶対にいけません。

なお、この記事の中で、クレンジングもできる洗顔フォームや拭き取りタイプのクレンジング用品のことをあまりおすすめできないように書きましたが・・・

クレンジングがどうしても面倒という方は、こういった製品を使ってでも、きちんとメイクアップを落とすということが大切です。

ただ、日々のクレンジングというのは、クレンジング剤でメイクアップを浮き上がらせ取り込んで落とす、そして洗顔フォームと水で洗い流すといった2ステップでのクレンジングをおすすめします。

メイクアップやその他の汚れを完全に落としながらも、肌への刺激を与えず、肌本来の機能を守ることにつながるからです。

[関連ブログ記事]肌に良いクレンジングについて考える



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初投稿:2010/02/15