今日は化粧品のことではないのですが、2010年10月29日に消費者庁から卵アレルギーに関して、注意喚起のためのリリース文が発表されていますので、ご紹介させていただきます。

内容としましては・・・

卵アレルギーの方も食べられるという卵が販売されているけど、そういった科学的根拠が不確かな情報を鵜呑みにしないようにしましょう。

卵アレルギーの方は、専門医の指導監督下以外では、卵(その加工食品含む)は食べないようにしましょう。

また、業者も誇大な広告を行なわず、消費者が誤解しないように、正確な情報を提供するようにしなさい。

・・・こういったところですが、10月30日には、各メデイアでも一斉に報道されています。


以下、消費者庁からのリリース主文を転記したものです


1.インターネットにおける事例

今般、インターネットにおいて「アレルギー患者が食べられる」と称する卵を販売しているサイトがいくつか認められました。

これらのサイトでは、「卵アレルギーの方にも食べていただいている」、「子供さんのアトピー(卵アレルギー)が出ない。くさみが卵アレルギーの最大の原因」、「卵アレルギーも起こりにくい卵をどうぞ」、「安心して生で食べられる卵。アレルギーの方もぜひ試してほしい」等と記載があり、当該サイトを見た方が卵アレルギー患者でも食べられると受け取られる内容となっております。

また、「卵アレルギーだった息子も、私共が作った卵だけは食べることが出来るようになった。私共の想いが卵アレルギーのお子様をお持ちのご家族様へ届き、安心を提供できれば・・・と考えている」といった旨の体験談を掲載しています。

2.卵アレルギーに関する専門家の見解

卵アレルギーの原因となるアレルゲンは卵の主要成分であり、卵アレルギーの患者は発症を防ぐためには、卵の摂取を避ける必要があります。

サイトに掲載された体験談が事実であっても、全ての患者に当てはまるとは言えず、感受性の高い卵アレルギー患者は、通常卵は食べられません。

アレルギー患者に対して卵を少量食べさせる減感作療法が研究されていますが、アナフィラキシーを発症した際に適切な蘇生措置を講じる必要があるため医師の立会いの下行われます。

医師の立会いがないまま当該卵を摂取してアナフィラキシーを発症した場合、患者の生命に関わる可能性があります。

3.注意喚起

消費者庁としては、卵アレルギー患者が、これらのサイトの表現を信じて卵を購入し、摂取することがあれば、患者の生命に関わる可能性があるものとして、保健所を通じて、事業者に対し、卵アレルギー患者に誤解を与えない表現へ修正するよう指導しているところです。

また、これらの表現は、食品等に関して、公衆衛生に危害を及ぼすおそれがある虚偽の又は誇大な表示又は広告をしてはならないと規定する食品衛生法第20条に違反するおそれがあります。

広告内容にかかわらず、卵アレルギー患者のみなさまは、専門医の指導の下によるもの以外は、卵や卵を原料とする加工食品を食べないようにしてください。


※なお、上記内容およびその他参考項目は下記サイトでご覧いただけます。

「アレルギー患者が食べられる」と称する卵の販売サイトに関する注意喚起について(消費者庁)
http://www.caa.go.jp/foods/pdf/syokuhin430.pdf




化粧品でも、アトピー肌をあたかも治してしまうかのごとく言うものがありますが、以前にこのブログで書いたように、化粧品でアトピー肌そのものを治すことはできません。

あくまで、アトピーの症状が治まっている状態の時に、皮膚を清潔にしたり、皮膚に潤いを与え、バリア機能が保たれるようにサポートしたり、それによってアトピーの症状が出にくい状態を維持しようとするものです。

化粧品そのものにアトピーの治癒効果があるわけではありません。

また、化粧品によっては、それが刺激となって、アトピーの症状を発症させる可能性もあります。

ですから、肌に対する刺激が少ない化粧品というものがよいわけですが、人によって反応する成分に違いがあったりしますし、どんな化粧品でも刺激を与えるような使用方法ではいけませんし、アトピー肌・敏感肌の方はよくよく注意することが必要です。

卵アレルギーについては、その原因(アレルゲン)は卵白アルブミンなどということが割とはっきりしてて、これは卵の主要成分ですから、卵アレルギーが発症しないようにするには「卵を食べないこと」が基本です。

卵アレルギーの方が卵を食べてしまうと、場合によっては生命にかかわる恐れもあるということで、それをあえて食べても大丈夫のように宣伝するというのは、たいへん危険で大きな問題です。

やっぱり、民間療法の類というのは、それで症状が改善された人がいたとしても、たまたまその人に効果があっただけだったり、改善の理由は他にあったり、改善というのが実は気のせいだったり・・・

いずれにせよ、正確なデータや科学的・医学的根拠がなかったりしますので、誰にでも適用できるものではありません。

中には、それによって改善どころか状態がさらに悪くなったり、無駄に大金を使ってしまったりと、いろいろ問題もあったりします。

アトピーやアレルギーというのは、基本的には専門医の指導のもとで改善あるいは症状を抑えていくというべきものだと思います。