敏感肌で悩まれている女性の方は多く、以前何かの調査資料で、約70%の女性がご自分の肌を敏感肌だと思っているということを見た記憶があります。

最近では、男性の方でも肌が敏感だという人が増えているように思います。

ということで、今回は敏感肌の原因と対策について、2回に分けて書いていきたいと思います。

なお、ここでいう敏感肌というのは、もともとの肌質とか体質というよりは、基本的には肌乾燥を主要因とする後天的な肌の問題として進めていきたいと思います。

アレルギー肌、アトピー肌、化粧品かぶれなどについては、カテゴリー「化粧品かぶれ・アレルギーについて」の中の他のブログ記事もご覧いただきたいと思います。

★ 当ブログ記事最下部に関連ブログ記事へのリンクがございます。


敏感肌は肌のバリア機能が低下した状態


敏感肌というのは、何らかの外的刺激に対して肌が反応しトラブルが発生しやすい肌ということになります。

外的刺激とは、紫外線だったり、化粧品だったり、細菌だったり、チリやホコリだったり・・・

あるいは、何らかの肌への摩擦も刺激となることがありますし、自分自身の皮脂や汗も時間の経過とともに肌への刺激物と変わることもあります。

とにかく、肌に触れるもの、付着するものというのは、そのほとんどが肌への刺激となる可能性はあります。

ただ、こういった刺激のほとんどに肌がいちいち反応していてはたいへんなことになるわけで・・・

健康的な肌であれば、こういった刺激から肌を守る機能=バリア機能というのがありますので、そう簡単に肌トラブルが起こるということはありません。

肌が敏感な方は、このバリア機能が低下しているため、健康的な肌であれば反応しないような刺激に対しても反応が出やすくなっているということになります。

なお、アトピー肌(アレルギー肌)の場合は、体質的に何らかの刺激物や特定の成分に対して反応が出やすいうえに、肌のバリア機能も弱いという方にその症状が発生してしまいます。

ただ、一般的に肌が敏感だという場合、それは体質的なものというよりは、バリア機能の低下が大きく影響していることが多いのではないでしょうか。

また、ご自分で敏感肌と思っていない方でも、季節の変わり目であったり、体調の変化、ホルモンバランスの乱れがあると、体そのものが一種の緊張状態になったり、体質の変化があったりして、肌が敏感になることがあります。

これまで反応しなかった刺激に対しても反応が起きやすくなり、肌トラブルが発生しやすくなってしまいます。

この場合も、いつも間にか肌のバリア機能が低下していたということが、その原因のひとつだったりします。


バリア機能低下と肌トラブルについて


さて、その肌のバリア機能とはどういうことかと言いますと・・・

肌の表面(皮膚の最上層)というのは、新陳代謝によって押し上げられてきた細胞が20層ほど重なって角質層という層を構成しています。

といっても、角質層の厚さはわずか0.02ミリほどしかなく、そこに細胞が整然と重なり合い、細胞と細胞の間には細胞間脂質(主成分セラミド)やNMF(天然保湿成分)が存在し、角質層の水分をしっかりと保つとともに、外部からの異物の侵入を防いでいます。

角質層の層構造がしっかりとしていれば、角質層がバリアとなるため、肌内部への異物の侵入は容易ではありませんが、角質層の層構造に乱れがあると、そこに異物の侵入を許す隙間が生じてしまいます。

角質層は、強く擦るなど外部の力が加わることで損傷を受けることがありますし、また、加齢、紫外線、お手入れ不足、体調の悪化などにより、健全な層構造が形成されなかったり、細胞間脂質やNMFが不足したりします。

そして、角質層がバリア機能を果たさず、異物が肌内部に侵入してしまうと、皮膚の防衛反応によりその異物に対して攻撃が開始されます。

これが、肌表面では、カユミや炎症などのトラブルとして現れます。

また、角質層が適正なバリア機能を果たしてないと察知した皮膚では、これも防衛反応として、角質層の補修を行なうべく新陳代謝が急激に活発に行なわれます。

通常28日周期とされる新陳代謝が急激に早まり、そうなると未成熟の細胞によって構成された角質層がつくられてしまいます。

これは、保湿機能もバリア機能も劣った角質層であり、さらに刺激に対して反応しやすい状態になるという悪循環に陥ってしまいます。

このようにして、敏感な肌状態が継続すると、これまで反応しなかった刺激に対しても、反応が出やすくなりますし、肌のトラブル状態が長引いたり悪化したりしていきます。

ですから、肌に異変を感じた場合は、さらなる刺激を回避するために、化粧品などの使用を中止するということがまず求められます。

これは、最初の刺激の要因が化粧品であってもなくても、肌に異変を感じた場合というのは、さらなる刺激に反応しやすい状態になっていますので、やはり化粧品の使用は一旦中止するべきだと思います。

もちろん、化粧品以外でも、その他刺激となる可能性のあるものは、極力排除した方がよいというのは、言うまでもありません。



ということで、肌のバリア機能、その機能の主役ともいえる角質層の層構造を健全に保つことが、現在敏感肌でお困りの方にとってはもちろんのこと、これから敏感肌にならないようにするためにもたいへん重要です。

それでは、肌のバリア機能を適正に保つためには、どのようなことに注意すればよいのか・・・

対策については、下記の次回ブログでご案内していますので、是非続けてお読みください。

敏感肌について【2】肌のバリア機能を保つには徹底した保湿対策



化粧品かぶれ・アレルギーについてのその他の関連ブログ記事

化粧品による「かぶれ」について

肌トラブル時の化粧品の使用について

季節の変り目「春」の肌トラブルを防ぐために

化粧品アレルギーについて

アトピー肌に使えますか?

アトピー肌のスキンケアについて