MOLTOLICE ダイアリー

海と大地の恵みを活かし肌機能をサポートするモルトリーチェのブログです

化粧品の原料・配合成分について

コラーゲンについて〜そんなこと言っていいの?


先日、とあるドラッグストアに入ったところ、そこの従業員の方が店内放送で某スキンケア化粧品の宣伝をしていました。

その内容はというと・・・

「今やコラーゲンは肌から直接吸収する時代!この〇〇化粧品は全アイテムにコラーゲンを配合しています。コラーゲンを肌から直接皮膚内部に浸透させることで、ハリとツヤのある肌をつくります!」

こういったセールストークを店内放送でやってるわけですが・・・

そんなこと言っていいのでしょうか?

これはお客様に大きな誤解を与える表現だと思います。

コラーゲンが美容に良いというのは、今や疑う余地のないこととして認識されているようですが・・・

コラーゲンがどういった成分で、美容面で肌にどういう効果があるのかというのは、案外知られていないのではないでしょうか。

[関連ブログ記事]コラーゲンについてありがちなトーク



コラーゲンは皮膚の弾力性を保つ重要成分


コラーゲンは、体内の様々な部位(真皮、靱帯、腱、骨、軟骨など)を構成するタンパク質のひとつです。

美容という観点からは、真皮に存在するコラーゲンが重要になります。

皮膚は、最上層から表皮・真皮・皮下組織の3層に分かれていて、この中で真皮層は肌の弾力性を支えています。

コラーゲンは、この真皮の70%ほどを占める構成成分で、真皮内で線維を形成し網状に広がっています。

さらに、エラスチンという別の線維成分がコラーゲン線維を束ねるような状態で存在します。

コラーゲン線維とエラスチン線維でしっかりと網状構造を形成し、その間にヒアルロン酸などの保湿成分が存在し、真皮層はスポンジのように弾力性を維持しています。

しかし、加齢や紫外線の影響などにより、真皮のコラーゲン線維やエラスチン線維などは、その量が少なくなったり、機能が劣化したりしてきます。

若い頃はピンと張ったような網状構造が次第に緩んだ状態に変性し、さらにヒアルロン酸などの保湿成分も少なくなり、真皮は弾力性を失ってきます。

このように真皮層が衰えて弾力性を失うと、皮膚はハリを失い、シワやタルミが生じてきます。

ですから、コラーゲンがシワやタルミの無い若々しい肌を保つためにたいへん重要な成分であるというのは間違いないことです。



化粧品でコラーゲンを真皮に補給できない!


だったら、コラーゲンを化粧品で補給してあげれば、真皮の弾力性を取り戻し、若々しい肌に戻すことができるのかというと、そうそう簡単にはいきません。

まず、コラーゲンは巨大な分子量の成分ですから、肌に塗ったとしても、角質層を通り抜け、表皮を突き進み、真皮まで到達することは有り得ません。

コラーゲンが真皮まで到達しないということは、コラーゲン配合の化粧品を使っても、真皮のコラーゲン不足を直接的に補うことにはならないということです。

また、最近ではコラーゲンを低分子化し(小さくし)、真皮まで到達できるようにしたというものもあります。

しかし、コラーゲンを低分子化したといっても、それはコラーゲンというタンパク質をペプチドに分解したものであり本来のコラーゲンとは異なります。

仮に真皮まで到達したとしても、真皮のコラーゲンの代わりが果たせるのか疑問です。

真皮におけるコラーゲンの役割というのは、線維成分としてピンと張った網状構造を形成することで弾性を保つことです。

本来のコラーゲンではない、コラーゲンペプチドがその役割を果たすのかどうか・・・?

それに、真皮の弾力性維持には、コラーゲン線維だけではなく、エラスチン線維も必要ですし、水分を保持するヒアルロン酸などの保湿成分も必要です。

単に、コラーゲンやコラーゲンペプチドを肌から補給したからといって、真皮の状態に対して直接的にプラス効果をもたらすものではありません。



コラーゲンを化粧品に配合する意味合いは?


それでは、化粧品にコラーゲンを配合しているのは無意味なのかと言いますと、そうではありません。

コラーゲンは、それ自体が高い保湿性を持っています。

肌に塗ることで、肌の潤いをしっかりと保つとともに、肌表面に薄い皮膜を形成し、たいへん滑らかな感触を与えることが出来ます。

こういった作用からすると、冒頭で紹介したドラッグストアの店内放送のうち、肌にツヤを与えるという表現は間違いではないかもしれません。

また、化粧品に配合のコラーゲンを直接的に真皮に補給し、肌の弾力性を回復させることは難しいと思いますが・・・

コラーゲンを肌に塗ることが、肌表面、特に角質層の状態を健全に保つことにつながれば、それは真皮の状態にも良い影響を与えます。

真皮のコラーゲンやエラスチンやヒアルロン酸といった重要成分は、真皮の線維芽細胞によってつくり出されます。

肌表面が不健全な状態、例えば水分不足で乾燥している、またバリア機能が低下し肌荒れが生じている状態・・・

こういった状態においては、表皮の新陳代謝にも乱れを生じさせますし、それが真皮の線維芽細胞の活性にも悪影響を与えます。

こういったことから考えると、コラーゲンで肌表面の潤いを保ち保護することは、間接的な作用ではありますが、真皮の弾性を維持することにつながります。

肌のハリを保つために多少なりともプラス効果を期待できると言えます。

ただ、肌のシワやタルミは、真皮の主要成分コラーゲンが不足し発生するのだから、コラーゲンを肌に塗って補給すれば、真皮のコラーゲン不足を解消し若々しい肌が保てる・・・というのは明らかに言い過ぎです。



モルトリーチェ化粧品も全品にコラーゲンを配合していますが、これは、肌の潤いを保ち、滑らかさやツヤを与えるために有効と考えるからです。

健やかな肌状態を保つには、皮膚最上層の角質層が規則正しい層構造を維持し、水分をたっぷり保持するとともに、バリアとしての機能を果たすことがたいへん重要です。

高い保湿性と皮膜効果によって、肌の状態を整え、見た目にはしっとりした滑らかな肌を保つことが、コラーゲンに期待される成分効果だと思います。

よかったら、モルトリーチェの公式サイトもご覧ください。




初投稿:2011/01/17

化粧品の基本性能?ベース成分について


化粧品は様々な原料・成分により造られています。

そして、多くの化粧品会社がその商品の優秀性をアピールするために、コラーゲン配合とか、ヒアルロン酸配合とか、保湿成分や美白成分など美容成分の配合を強調したりします。

しかし、化粧品はそういった美容成分と言われるようなものだけでは造れません。

化粧品は、大まかに言うと、化粧品ベース(基剤)が70%〜90%を占め、そこに各種の美容成分、香り成分、あるいは品質保持のための成分などが加わって造られます。

ただ、ある種の美容成分の配合ばかりが注目され、化粧品の土台部分と言えるベース成分についてはあまり関心がそそがれていないようにも思います。

例えば、「天然〇〇成分配合」などと銘打った化粧品があったとしても、そういった化粧品のベース成分は果たして天然由来成分なのでしょうか?

もしかすると、天然成分でつくった化粧品という印象を与えながら、実は天然由来成分はほんの数%ということもあるかもしれません。

化粧品選びにおいては、効果のありそうな美容成分の配合も大切ですが、その前に化粧品ベースがどのような原料あるいは成分で構成されているのかということも重要です。

化粧品の基本性能というのは、主にこの化粧品ベースで決まるためです。



化粧品ベースの基本構成について


化粧品ベースは、基本的には、水と油そして界面活性剤によって構成されます。

化粧水であればそのほとんどは水分ということになりますし、乳液やクリームなどは、水分と油分、そしてそれを混ぜ合わせるための界面活性剤で構成されます。

そして、各メーカー、各化粧品によって、どのようなベース成分が使われているのかも違います。

使用されている油分は、鉱物油系なのか植物由来系の油脂成分なのか?どういう考えで、何から得られた油脂成分なのか?

界面活性剤についても、どのような界面活性剤を使用しているのか?

化粧品ベースこそが、化粧品の品質を左右するたいへん重要な要素です。

肌への馴染みの良さや使用感などは、この化粧品ベースによって決まります。

肌の潤い保持、保護作用、さらには刺激性や安全性などについても、化粧品ベースによって変わります。



肌馴染みに優れたモルトリーチェの化粧品ベース


モルトリーチェ化粧品は、様々な保湿成分や美容成分を配合していますが、最大の特長はその化粧品ベース成分にあると言えるかもしれません。

モルトリーチェ化粧品は、「肌本来の機能=肌が自ら美しくなろうとする力」の維持を目的としています。

そのためには、肌に負担をかけない、肌に馴染みの良い、自然な使用感の化粧品であることがまず重要です。

そのうえで肌本来の機能(保湿機能・バリア機能など)をサポートする化粧品でなければなりません。

こういった考えに基づき、モルトリーチェの化粧品ベースは、肌に対して自然なもの、あるいは肌成分に類似したものを、海と大地の恵みに求め化粧品の原料にしています。

[公式サイト内ページ]モルトリーチェ化粧品の商品設計(原料・成分)

[公式サイト内ページ]モルトリーチェ化粧品の化粧品ベースについて


モルトリーチェの化粧品ベース〜皮脂成分類似&植物由来の原料


モルトリーチェ化粧品で使用されている油性成分は、全て植物由来の油脂成分により構成されており、鉱物油(石油系の油)は一切使用されておりません。

これは、私たちの肌表面に存在する皮脂の構成成分に限りなく近い化粧品を目指したためです。

健康な肌の表面には、皮脂や汗によって構成された天然のクリーム「皮脂膜」が存在し、乾燥や外界の刺激から肌を守ってくれています。

しかし、加齢とともに皮脂の分泌が減少したり、洗顔などでこの天然のクリームが除かれたりすると、肌は乾燥しやすくなり、トラブルも発生しやすくなります。

皮脂の不足が肌老化の大きな原因のひとつでもあります。

モルトリーチェでは、皮脂の不足を補うために、また、肌にやさしく馴染みの良い化粧品であるために、皮脂成分に類似した成分を自然界に求め採用しました。

その結果、モルトリーチェの化粧品ベースは、オリーブスクワラン、ホホバ油、大豆脂肪酸 など植物由来の皮脂類似成分によって構成されています。

なお、皮脂自体は私たちの皮膚から分泌される100%天然のクリームですから、時間が経過すると酸化・変質してしまいます。

モルトリーチェでは、精製に精製を重ね、酸化・変質の原因物質を取り除いています。




モルトリーチェの化粧品ベース〜天然系&アミノ酸系界面活性剤


界面活性剤は、水分と油分といった通常は馴染みあわないものを混ざり合わせるために、化粧品造りには不可欠です。

界面活性剤は人にも環境にも有害なものと考える方もいらっしゃるようですが・・・

界面活性剤が危険物質だという意見や情報については、界面活性剤をよく理解していない間違った考え方に基づいたものや、商品の宣伝のために界面活性剤の危険性を必要以上に煽っているものが多く見受けられます。

実際のところ、高品質な化粧品造りには、界面活性剤はどうしても必要です。

界面活性剤がなければ、水分と油分を混ぜ合わせる乳液やクリームなどの乳化物(エマルジョン)を造ることができません。

また、洗浄効果を与えることができませんし、美容成分を化粧品ベースに溶かし込むことも難しくなってきます。

ですから、界面活性剤フリー(不使用)を謳っている商品や、界面活性剤悪玉説を主張する化粧品会社の商品でも、よくよく成分を見てみると、実際には界面活性剤なるものを使っていたりします。

大切なのは、「界面活性剤=悪」だと全否定するのではなく、膨大な種類がある界面活性剤の中から、どの界面活性剤を利用するかということです。

ちなみに、石けんも油(脂肪酸)と水酸化ナトリウムあるいは水酸化カリウムにより合成された合成界面活性剤のひとつです。

製品として安定した高品質な化粧品を造る以上、界面活性剤は必要ですが、肌への刺激は極力抑えた安全性の高いものでないといけません。

モルトリーチェ化粧品で使用している界面活性剤は、大豆など植物由来の脂肪酸系の界面活性剤や、安全性の高いアミノ酸系界面活性剤や、天然由来の界面活性剤とも呼べるレシチンなどです。

安全性にも配慮しながら、界面活性剤として十分に機能するよう、これらの界面活性剤を併用しています。

また、環境問題への配慮からも、生分解性の良い(細菌などの微生物などにより簡単に分解される)界面活性剤を使用しています。

[公式サイト内ページ]モルトリーチェ化粧品の商品設計(原料・成分)

[公式サイト内ページ]モルトリーチェ化粧品の化粧品ベースについて



ベース成分は化粧品の品質だけでなく、その製造コストにも大きく影響を与えます。

化粧品の70%〜90%がベース成分が占めるわけですから当然のことでもあります。

単に、〇〇成分配合だから高級で優秀な化粧品ということではありません。

化粧品の基本品質はそのベース成分によってかなりの部分が決まってくるのであって、そこにプラスして各種美容成分が配合され、美容効果を高めていくものです。

肌にやさしく馴染みの良い化粧品を目指したモルトリーチェの最大の特長は、そのベース成分へのこだわりと言っても過言ではありません。



モルトリーチェ公式サイトトップページは下のリンクからどうぞ。




初投稿:2007/10/27

鉱物油は危険?安全?モルトリーチェの考え方は?


化粧品には油性原料が広範囲にわたり使用されています。

また、油性原料は、化粧品の構成成分に占める割合もたいへん大きい原料です。

油性原料というと、「石油系の油(鉱物油)=危険」「天然系の油=安全」といったイメージで捉えられる場合が多いのですが、実際にはそんな単純なものではありません。

化粧品に使用されている油性原料は実に様々で、その元になる原料によって、油脂類(植物油脂・動物油脂)、ロウ類(植物性ロウ・動物性ロウ・鉱物性固体ロウ)、炭化水素(石油系・動物系・植物系)、高級脂肪酸、高級アルコール、エステル類、に分類されています。

今回はこういった油性原料の中でも炭化水素、その中でも石油系の炭化水素についてお話したいと思います。

石油系の炭化水素は一般的には鉱物油として知られていますが、今でも「鉱物油=危険」というイメージが根強く残っているようです。

この点についても誤ったイメージを払拭したうえで、モルトリーチェの鉱物油についての考え方もご説明したいと思います。



炭化水素の一種「鉱物油」は危険なの?


炭化水素は、炭素と水素のみからなる化合物です。

化粧品の基剤として、非常に多く使われている、流動パラフィン、ワセリン、マイクロクリスタリンなどの鉱物系油はすべて炭化水素の一種です。

これらの鉱物系油は石油を分留精製することによって得られます。

いずれも、無色・無味・無臭で、酸化変質することのない不活性な物質です。



鉱物系油というと、油やけやシミの原因物質であり、肌に塗ると危険なものとして、誤解して伝えられてきた感があります。

これは戦後の原料事情の悪化から、不純物の入った質の悪い鉱物油を使用した化粧品が市場に出回った時期があり、これを使用した人が油やけによるシミや色素沈着を起こしてしまったことがあったためです。

現在では、この油やけの原因は鉱物油そのものにあったのではなく、精製度の低い粗悪な鉱物油に含まれていた「不純物」にあったことがわかっています。

ただ、粗悪な鉱物油の使用によって皮膚トラブルが生じたことは事実ですので、今でも鉱物油は肌に良くないと誤解している人は多いようです。

また、自然原料を謳う化粧品会社のなかには、「鉱物油=危険」といった偏った情報を流すことによって、自社製品の宣伝・アピールに利用しているところもあるようです。



現在、化粧品に使われている鉱物油は、石油を分留精製し、不純物を取り除いた純度の高い油だけです。

精製技術が格段に進歩した今の時代、不純物の混入はほとんど考えられません。

それに、炭化水素の中でも、化粧品素材に使用されるようなものは、すべて化学的に安定なものですから皮膚への刺激性もありません。

分子構造的には、すべての分子がきっちりと結びつき合っている状態なので、他の分子と結びつきようがなく安定しているわけです。

酸・アルカリにも影響されませんし、空気中で酸素と結びつくこともありません。

つまり、酸化し変質しないということです。



実は化粧品づくりに適している鉱物油


化粧品が変質してしまっては、皮膚トラブルを発生させる可能性が高くなってしまいます。

ですから、変質のない安定した炭化水素は、化粧品の原料にたいへん適しているといえるのです。

この他にも、炭化水素には化粧品に適した性質があります。



流動パラフィンは、界面活性剤の助けによって水となじみやすく、乳化しやすく、皮膚によく伸びて浸透性はほとんどありません。

油性の物質と相溶性がよいので、クレンジングクリームなどに適しています。

また、エモリエント効果があるので、乳液、クリーム、口紅などの原料として使用されています。

流動パラフィンは鉱物油の代表格のように言われますが、実際にはベビーオイルの原料にもなっているように、安全性に問題はありません。



炭化水素の中でも特にワセリンは、粘着力が強く、伸びやつきをよくする作用があります。

こういった性質を利用して、ヘアクリーム、ヘアコンディショナー、口紅、アイシャドウなどに使われます。

ワセリンの安全性は高く、皮膚科などでパッチテストを行う際の基剤や保湿剤などとして使用されています。



マイクロクリスタリンも粘着力が強く、非常によく伸びる性質を持っています。

しかも、融点が高く、低温でも、変化が見られないという利点もあります。

液体の油性原料と混ぜた場合に、分離して発汗するのを防ぐ特性もあります。クリーム、口紅などにも使われます。



天然由来の炭化水素も化粧品づくりに使用されています


こういった鉱物油系炭化水素の他に、化粧品に使用されているいわゆる天然由来の炭化水素もあります。

なかでも有名なのがスクワランです。

アイザメその他深海にすむサメ類の肝油から得られた炭化水素の一種であるスクワレンに水素を添加して得られるものです。

スクワレンは、人間の皮脂のなかにも存在しています。

スクワレンは、分子がしっかりと結びつき合っていないところがありますので、酸化されやすく不安定です。

スクワレンの分子が結びつき合っていない部分に水素を結びつけることにより、酸化できないように安定させた状態にあるスクワレンがスクワランということです。



スクワランは、鉱物油系炭化水素の流動パラフィンよりも、油性感が少なくあっさりしており、感触の非常に良い油です。

皮膚刺激もほとんどなく、エモリエント効果に優れていますので、高級化粧品には広く使用されています。

ちなみに、サメの肝油からは、プリスタンという別の炭化水素が得られます。

無色・無臭・無味で、スクワランよりも軽い感触をもつ浸透性の強い油状液体です。

かつては、化粧品原料としても使用されていましたが、皮膚刺激があることが分かり、今ではほとんど使用されていません。

スクワレンについては、サメの肝油の他に、小麦胚芽油、米ヌカ油、オリーブなどから、植物性スクワレンを抽出し、水素添加してスクワランをつくり出すことができるようになっています。



それでも鉱物油を使わないモルトリーチェの考え方


このように、炭化水素といっても、鉱物油系、動物系、植物系など実に幅広いものがあります。

危険物質のようにいわれている鉱物油系にしても、高度に精製された鉱物油系炭化水素はまったく安全です。

しかしながら、モルトリーチェ化粧品の場合、鉱物油系の炭化水素は使用しておらず、炭化水素としてはオリーブ由来のオリーブスクワランを使用しています。



モルトリーチェでは、肌本来の保湿機能やバリア機能が健全であるようにサポートするのが化粧品の役目であると考えています。

目指したのは「肌が自ら美しくなろうとする力をサポートする化粧品」でした。

そのためには肌に存在する成分やそれに類似した成分を使用した化粧品こそが、肌に対して自然で馴染みが良く(つまり安全で使用感も良く)、肌機能をサポートするうえでも効果的だというのが、モルトリーチェの化粧品開発の考え方です。

使用している原料・成分もそういった考え方に沿って採用しています。



炭化水素という化粧品原料にしても、鉱物油=危険だとは考えていません。

むしろ、鉱物油は一時刺激も少なく、品質も安定しやすく、製造に際してのコスト的なメリットもあります。

ただ、重要なことは、鉱物油そのものは肌には存在しないということです。

でも、スクワレンであれば皮脂成分として肌に存在しています。皮脂には肌の潤いを守り保護する大切な機能があります。

であれば、皮脂成分に似た成分で構成した化粧品の方が、肌機能の維持という面で良い影響があると考えられるわけです。



また、鉱物油は肌に存在しないということだけではありません。

鉱物油と安定性の高い(分解しにくい)合成界面活性剤を一緒に使った時、皮膚の正常なはたらきに何らかの悪影響を与えないかという懸念も完全に消し去ることができません。

このように考えた結果、モルトリーチェ化粧品においては、鉱物油系炭化水素は使用せず、オリーブスクワランを使用しています。

また、その他の原料・成分についても、同じような考え方に沿って、自然界に求め採用しています。

もちろん原料を自然界に求めるからには、不純物や酸化する成分は除くか、酸化しないようにして使用しているのはいうまでもありません。



モルトリーチェ化粧品の開発コンセプトや商品設計等については、モルトリーチェ公式サイトをご覧ください。




初投稿:2007/02/03
プロフィール

モルトリーチェLLC

某大手化粧品メーカーの元社員数名で設立した小さな化粧品会社です。
海と大地の恵みを活かし肌本来の機能をサポートする独自処方のスキンケア化粧品「モルトリーチェ化粧品」の製造・販売やOEM化粧品の開発などを行なっています。

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