先日、車で外出しようとしたところ、車の上に大量の黄砂が舞い降りていました。

とりあえずフロントガラスの部分だけを水で流して外出しましたが、困ったものです。

黄砂とは、東アジアの砂漠地域や黄土地帯から、強風によって大気中に舞い上がった黄砂粒子が浮遊しつつ降下する現象で春先に発生します。

以前は西日本や日本海側で多く見られる現象だったようですが、最近では東日本まで黄砂が飛来してくることも多くなり、黄砂による被害は全国的に広がりつつあるようです。

黄砂による被害は、洗濯物や車が汚れるといった物理的被害はもちろんのこと、最近では黄砂に付着した化学物質の影響で健康被害も増えてきています。

喉、鼻、目、耳の不調、さらには、花粉症、喘息、アトピーといったアレルギー疾患の悪化も見られるとのことです。

なにしろ、黄砂の粒子は、スギ花粉よりもかなり小さいということですし、この粒子には硫黄化合物や窒素化合物といった毒性のある化学物質が付着しているということですから、人体に及ぼす悪影響が心配です。



肌との関係においても、もちろんマイナス要因となります。

黄砂の飛来により、こういった化学物質が肌に付着してしまうと肌への悪影響も心配です。

日々の洗顔をきちんと行うことがより重要となってきます。

それでも、こういった化学物質の付着した黄砂の粒子は、目、鼻、口などから体内に入ってくるわけですから、体そのものの免疫機能により様々なアレルギー症状が出やすくなってきます。

この状態というのは、体そのものが外界からの侵入者に対して過敏に反応する状態でもありますので、肌も外からの刺激にたいへん敏感な状態となっています。

つまり、皮膚トラブルなどが発生しやすい状態であるわけです。



対策としては、スキンケアだけでは対処できない面があります。

やはり花粉症などの対策と同じように、とにかく黄砂の付着や吸い込みを防ぐこと、あるいは付着した場合は早めに落とすことです。

外出時にはマスクをしてなるべく黄砂(もちろん花粉その他も含め)を吸い込まないようにすることが必要です。

帰宅したら、うがい、手洗い、洗顔、さらに念を入れるなら、外出時の服は洗濯、入浴もなるべく早くした方がよいでしょう。

また、用心していても、黄砂や花粉などは室内へ侵入してしまうことがありますで、部屋の掃除も重要です。

掃除の際は、電気掃除機だけでは不十分で、黄砂などが飛散しないように拭き掃除も必要です。

いろいろとやることが多くてたいへんですが、黄砂の悪影響を防ぐには、とにかく吸い込まない、付着させない、付着したら早めにきれいに取り去るということが大切です。



肌に関して言えば、やはり重要なのは洗顔(クレンジング含め)です。

肌への刺激物はきれいに取り除くことが大切です。

こういった肌が敏感になりやすい状態のときは、特にやさしい洗顔を心がけることが必要です。

肌が刺激に対して反応を起こし、一旦皮膚トラブルなどが生じてしまいますと、肌はさらに敏感な状態となってしまいますので要注意です。

クレンジング剤や、洗顔剤も、肌への刺激の少ない優しいタイプのものを使うべきですし、クレンジングや洗顔するときは、肌を強く擦らないことが大切です。

クレンジングの際は、クレンジング剤に、肌の付着物をよく馴染ませること、それをきれいに洗い流すこと。

それでも、肌表面にはクレンジグ剤のわずかな油分が残りますので、洗顔剤をよく泡立ててやさしく洗い流す。

すすぎを十分に行なって、洗顔剤が肌表面に残らないようすること・・・などをご注意ください。

そして、洗顔後は、肌が無防備な状態ですから、化粧水、乳液、クリーム、美容液などを使用し、肌への水分補給、肌の保湿、肌の保護を行なってください。

黄砂の影響に限らず、季節の変わり目である春は、肌はたいへん敏感になりやすい時期です。やさしいスキンケアと、十分な保湿対策が重要です。


初投稿:2008/03/06