MOLTOLICE ダイアリー

海と大地の恵みを活かし肌機能をサポートするモルトリーチェのブログです

肌老化

肌の老化現象「たるみ」について



老け顔の原因は「たるみ」?


「たるみ(特に顔の皮膚のたるみ)」について考えてみたいと思います。

誰もが、年齢を重ねるにつれ、皮膚にハリがなくなり、やがてたるんできます。

皮膚のたるみは、避けられない老化現象と言ってしまえばそれまでですが、よくよく見ると、その進行の速度や程度は人によって違います。

老けて見えるか?若々しく見えるか?その人の印象を左右する大きな要因として、たるみがあるように思います。

また、たるみというのは、シミやシワと違って、毎日鏡で顔を見ていても、自分ではなかなか気づきにくいものです。

昔の写真と見比べて、初めてたるみに気づいてしまうということもよくあります。

たるみは、避けられない老化現象かもしれませんが、日々の生活習慣・食生活・スキンケアによって、たるみの進行を遅らせたり、たるみを目立たなくしたりというのは可能かと思います。

ただ、たるんでしまってからでは、それを改善するのはたいへん難しいと言えます。

気づいたときには手遅れということにならないように注意する必要があります。



たるみの発生について


顔にはいくつもの表情筋があり、これらは皮下組織(脂肪層)を通り、真皮組織とつながっています。

表情筋を動かして表情をつくるとき、筋肉は収縮しますが、皮膚は収縮しないために、表情シワができてしまいます。

ただ、若い頃は皮膚に弾力性があるため、筋肉が緩むと皮膚のシワも元に戻って消えてしまいます。

しかし、皮膚が弾力性を失い始めると、目じりのシワや眉間の縦ジワなどが消えなくなります。

さらに、皮膚の水分量が減少したり、皮下組織の脂肪が少なくなったり、筋肉が萎縮したりすると、これらのシワはくっきりと深くなります。

そして、まぶた・目の下・鼻のワキから口角・頬・あご・フェースライン・首などでは重力に引かれてたるんできます。





皮膚の弾力性は真皮層が支えている


このように、シワにしろ、タルミにしろ、皮膚の弾力性が失われることによって発生します。

その皮膚の弾力性というのは真皮層の状態が大きく関係しています。

真皮層というのは、表皮層の下にあり、真皮層の下には脂肪の層である皮下組織、そしてその下には筋肉があります。

表皮層はだいたい0.2ミリほどで、真皮層が2ミリほどの厚さです(人や部位によって多少違います)。

真皮層は、コラーゲン(膠原線維)やエラスチン(弾力線維)といったタンパク質でできた線維成分が網状構造を形成しています。

そして、その間にヒアルロン酸などの高分子系保水成分が存在し、水分をたっぷり含んだスポンジのような構造で、皮膚の弾力性を支えハリを与えています。




しかし、加齢やその他の原因により、コラーゲンやエラスチンといった線維成分が変性したり、あるいは減少したりします。

また、真皮層の水分保持力も低下します。

そうすると、真皮層の網状構造は劣化し緩んでしまい、皮膚は弾力性を失います。

このように、真皮層の組織が変性し弾力性を失うと、ピンと張っていた皮膚はハリが無くなります。

表情をつくるときにできたシワは、元に戻りにくくなります。

皮膚が重力に引かれてたれさがるようになった部分がたるみとなります。





たるみと皮下脂肪の関係


たるみは、真皮組織の劣化により皮膚のハリや弾力性が失われることが原因ですが、それに加えて皮下組織の状態も関係します。

皮下組織は真皮層の下にある脂肪の層で、真皮層や表皮層の土台とも言える部分です。

加齢とともに、この皮下組織の脂肪も少しずつ減少していきます。

真皮の弾力性が失われ、さらに皮下組織の脂肪が減少していくと、皮膚はしぼんだ状態となり、余った皮膚が重力に引かれてたるんできます。

急なダイエットや体調不良は、これをさらに進行させます。

逆に、太って皮下脂肪が増えた場合もたるみが現れます。

弾力性が失われ皮膚を引っ張る力が衰えた真皮層では、脂肪の重みを支えることができず、たるんできます。

また、皮下組織の下にある筋肉=表情筋の衰えもたるみの発生に関係します。

加齢とともに、筋肉が萎縮すると、上記と同様に皮膚はしぼんだ状態となり、たるんできます。



たるみを防ぐために〜まずは紫外線に注意


たるみを防ぐために重要なことは、真皮層を健全に保つことです。

真皮層の弾力性維持機能が衰えると、皮膚はハリを失い、しわやたるみが生じます。

真皮層の衰えというのは、真皮層の弾力性を支える重要成分の変性や減少による層構造の劣化があげられます。

具体的には、コラーゲン、エラスチンといった線維成分の変性や減少、ヒアルロン酸などの保水成分の減少などです。



コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸といった成分は、真皮層の線維芽細胞によって生み出されるのですが、加齢とともに線維芽細胞のはたらきが弱まり、これらの成分を十分に供給できなくなります。

また、紫外線は真皮層まで到達し、コラーゲンやエラスチンといった線維成分を切断したり変性させたりして、真皮層の構造に損傷を与えます。

若い頃は、線維芽細胞が新しいコラーゲンやエラスチンを次々とつくり出し修復されますが、年齢を重ねるにつれ線維芽細胞の機能は低下し、修復されにくくなっていきます。



こういったことを考えると、真皮層の衰えを防ぎ健全に保つために、まず注意しないといけないのは紫外線です。

紫外線を極力あびないようにするということが、真皮層のはたらきを守り、皮膚の弾力性を保ち、しわやたるみの発生を遅らせるということにつながります。



真皮の重要成分の補給は難しい


コラーゲンやエラスチン、さらにはヒアルロン酸といった真皮層の重要成分の変性や減少を補うことも必要なのでしょうが・・・

これらの成分を外部から補給するといっても、いずれも巨大な分子量の成分です。

化粧品に配合して皮膚表面に塗ったとしても、角質層を通り抜け、表皮層を突き進み、真皮層まで到達するということは不可能です。



また、食品としてこれらの成分を摂取した場合、消化吸収の段階でペプチドやアミノ酸に分解されます。

それらがたるみの危険性のある箇所の真皮層に直接届けられ、もう一度合体してコラーゲンやエラスチンなどになるということは考えられません。



最近では化粧品への配合成分として、これらの成分を低分子化して浸透しやすくしたというものがあります。

しかし、実際にはペプチドやアミノ酸へ分解したようなもので、仮にこれらがそのまま真皮層まで到達したとしても、コラーゲンやエラスチンといった線維成分としてのはたらきをするかというと、それも考えにくいわけです。



それに、真皮層は、コラーゲンやエラスチンといった2種類の線維成分、ヒアルロン酸などの保水成分がバランスよく存在し、複雑に結びつきピンと張った網状構造を形成しているからこそ、その弾力性が保たれています。

コラーゲンだけ補ったりとか、エラスチンだけ補ったりとか、ある成分を補っただけでは、こういった弾力性のある真皮層の構造は形成することはできません。

外部から(化粧品や食品によって)、真皮層の重要成分を補うことは、まず難しいと言えるでしょう。



真皮の線維芽細胞の活性について


真皮成分の補給というよりも、これらの成分の生成元である線維芽細胞のはたらきを助けるということに目を向けた方が良いように思います。

真皮層の線維芽細胞のはたらきをサポートし、コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸の生成を促し、健全な真皮構造をつくろうという考え方です。

これも、○○をすれば良いとか、○○を塗れば大丈夫とか・・・そういった単純明快な解決方法を提示することはできません(何しろ真皮層に存在する細胞へのはたらきかけですから)。

ただ、たるみ解消の決定打となる対策ではありませんが、いくつか効果が期待できる方法というのはあります。



ひとつは、適度なマッサージです。

マッサージによって皮膚音を高め、血行をよくすることにより、細胞へ十分な栄養を供給するということです。



それから、肌表面(特に角質層)の保湿対策です。

肌表面の水分が失われると、真皮層から水分の補給がなされます。

肌表面において、慢性的な水分不足や肌荒れその他トラブルによる急激な水分不足があると、真皮層まで水分が不足してしまいます。

真皮層の水分不足は、真皮層の弾力性を低下させてしまいますし、線維芽細胞の機能にも悪影響を与えてしまいます。



また、線維芽細胞の活力を高めるために効果的とされる成分もいろいろとあります。

こういった成分が配合された化粧品でケアすることも、真皮層の構造を健全に保つためのひとつの方法だと思いますが・・・

しかし、理論上、どんな優れた作用のある成分であっても、 皮膚のバリア機能を通り抜け、真皮まで到達し、たるみの予防や解消に直接的に寄与するかというと、大きな期待はできないかもしれません。



ただ、真皮の線維芽細胞への直接的はたらきかけが難しくても、その上の表皮層が健全に保たれていれば、(表皮層と真皮層は深く結びついていますので)真皮層も健やかな状態に保たれる可能性は高まるでしょう。

ですから、日々の規則正しいスキンケアは、真皮層にも良い影響を与え、たるみの発生を防ぐ、あるいは遅らせるということにおいて期待できるかと思います。



細胞の活性を維持するためには、心身の健康が必要であるということはいうまでもありません。

十分な睡眠、バランスのとれた食生活、適度な運動、ストレス発散などにより、心と身体の健康を保つことも大切です。



たるみ対策とモルトリーチェ化粧品


様々な肌の老化現象やトラブルは、「肌が本来有している機能=肌が自ら美しくなろうとする力」が、加齢・紫外線・乾燥・その他様々な原因により、そのはたらきが衰えたために発生します。

たるみは、加齢による真皮層の衰え(弾力性の低下)が主な原因ですが、そこには紫外線によるダメージ、肌表面の水分不足など様々な要素が関係しています。

モルトリーチェ化粧品は、海と大地の恵みを活かすことで、「肌が本来有している機能=肌が自ら美しくなろうとする力」を様々な側面からサポートします。

化粧品に使用する原料は、肌に存在する成分と同じ成分や類似した成分、肌の健康機能の向上をサポートする成分を自然界に求め、厳選のうえ採用しています。

肌本来の機能を引き出すとともに、肌に自然で馴染みの良い化粧品です。

たるみ対策についてもお役にたてるかと思います。



モルトリーチェ化粧品の詳細は以下のページでご案内しています。是非一度ご覧ください。

[公式サイト内ページ]モルトリーチェトップページ

[公式サイト内ページ]モルトリーチェ化粧品について


初投稿:2010/06/07

肌の悩み「しわ」について思うこと


女性の肌の悩みについて、アンケート調査などをインターネットでいろいろと調べてみると、ほとんどの方が何らかの肌の悩みを抱えているようです。

調査資料等によると、女性の肌の悩みトップ3というのは、乾燥・シミ・毛穴なんですね。

乾燥というのは、悩みではあるのでしょうが、どちらかというと、肌の悩みが現象として発生するまでの原因だったり過程であったりします。

実際に肌に発生する現象についての悩みということでは、シミと毛穴がトップ2ということになります。

シワというのは、4番目〜6番目だったりで、意外にも少ないんですね。

複数のアンケート調査で似たような結果が出ているので、やはりそういうことなんでしょう。

ただ、シワの悩みというのは、年齢が上がれば増加するようで、40歳代になると肌の悩みトップ3に入るくらいまで増え、50歳代になるとほぼトップとなるようです。

たるみの悩みも同じで、40歳代が急に増えだして、50歳代になると、シワとトップを分け合うくらいの多さになるようです。

これは、シワの悩みというのは、シワの発生がはっきり分かるようになってから悩みはじめる方が多いということだと思います。

20歳代〜30歳代までは、まだ悩むほどのシワじゃないと思っていたのが・・・

40歳代になると、顔にきざまれるシワがはっきりとしてきて、おまけにたるみも出てきたようだ・・・

後悔先に立たずということで、40歳代以降、シワを肌の悩みとしてあげる方が急激に増えるのでしょう。

もちろん、年齢を重ねるうちにシワは発生してくるものですし、高齢の方でシワひとつ無い肌というのは、まず有り得ないことでしょう。

しかし、シワの発生の程度というのは人によって違います。

それは、もともとの肌質も関係しますが、生活習慣や食生活、あるいは日々のスキンケアによっても違ってきます。

シワというのは、はっきりと目立つようようになってからでは、通常のスキンケアでは手遅れということにもなってしまいます。

ただ、シワの発生や進行を遅らせたり、あるいは初期段階の小ジワであれば消したりすることは、日常のスキンケアでも可能です。

そのためには、20歳代、30歳代から、紫外線を極力避けるとか、地道な肌の手入れを継続するとか、努力も必要になってきます。

20歳代で見た目にはシワひとつ無いスベスベ肌の方でも、それはただ目立たないだけで、実際にはシワの前兆が肌に現れているということだって多々あります。

早い段階から対処することで、防ぐことができるシワもあります。

若々しく美しい素肌は、まずは心身の健康、そして日々の少しずつの努力によって維持されるのだと考え、スキンケアに取り組むことが大切だと思います。



以下のページでシワの原因と対策について取り上げています。よかったらご覧ください。

[公式サイト内ページ]【特集記事】シワの原因と対策について

[関連ブログ記事]シワの原因と対策〜表皮のシワと真皮のシワ


初投稿:2010/05/24

ガム噛んでタルミ防止?


タルミ防止にガムを噛むのがよいということを時々聞きます。

特に、口元や頬のタルミには効果があると言われます。

ガムを噛むことによって、口のまわりや頬の付近の筋肉が鍛えられるためということですが、確かにタルミの原因のひとつとして、皮下組織の下の筋肉(表情筋)の衰えがあげられます。

加齢とともに、筋肉が萎縮すると、その上にある皮膚はしぼんだ状態となり、タルミとなって現れます。

ガムを噛むといった運動を継続することで、口のまわりの筋力を強化し、タルミの発生を防ごうということです。

実行してみる価値はあるように思います。

なお、ガムを噛むときは、筋肉の強化が均等になるように、左右の歯で交互に噛むようにしましょう。

できれば、左の歯で5分⇒右の歯で5分⇒左の歯で5分⇒右の歯で5分といったように、左右の歯で交互に、毎日合計20分ほどガムを噛むというのがよいでしょう。

また、食事の際も、両方の歯でよく噛んで食べるような習慣を身に付けることもおすすめします。



タルミの発生というのは、筋肉の衰えだけではなく、その上の皮下脂肪の増減、そしてさらにその上の真皮層の弾力維持機能の劣化、その他複合的な要素が関係しています。

ですから、ガムを噛んだりして口のまわりの筋肉を鍛えたからといって、タルミが元に戻ったり、絶対にタルミが発生しないということは有り得ないわけで、劇的な効果を期待できるものでありません。

そもそも、美容整形とか強い薬剤の利用を除けば、ちまたにあふれる美容法というのは、どれをとっても、それでたちまちシワが伸びるとか、シミが消えるとか、タルミが元に戻るとか・・・そういった劇的な効果があるものではありません。

でも、自分に合った美容法を日々のスキンケアに上手く取り入れて、それを日々継続することで、長い目で見ると、シワやシミやタルミといった老化現象の発生を遅らせたり、その現象を軽微なものにすることは可能になるものだと思います。



タルミは、加齢とともにいつの間にか現れてしまう老化現象のひとつです。

年齢を重ねるうちに、少しずつ少しずつタルミは進行しますので、自分ではなかなか気づきにくく、最近の写真と昔の写真を見比べて、愕然とすることも多いのではないでしょうか。

そして、気づいた時は、修復は難しいということが多いものです。

ですから、タルミ対策というのは予防をまず考えなければなりません。

タルミの発生を完全にストップするのは難しいかもしれませんが、日々の努力と工夫によって、タルミの進行を遅らせるというのは可能です。

世の中には、いろいろな美容法があるわけですが、ガムはそれほど高価でもないし、簡単に手に入るものなので、実行してみてはいかがでしょうか。

なお、タルミの原因や対策などについては、下記のブログ記事もご覧ください。

[関連ブログ記事]肌の老化現象「たるみ」について


初投稿:2010/07/12
プロフィール

モルトリーチェLLC

某大手化粧品メーカーの元社員数名で設立した小さな化粧品会社です。
海と大地の恵みを活かし肌本来の機能をサポートする独自処方のスキンケア化粧品「モルトリーチェ化粧品」の製造・販売やOEM化粧品の開発などを行なっています。

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