シワ・タルミを防ぐには
真皮層の弾力性維持が重要
真皮は皮膚の本体といえる層で、外部からの物理的な刺激や衝撃から体を保護するとともに、皮膚の弾力性を守ります。
真皮はコラーゲン(膠原線維)やエラスチン(弾力線維)といったタンパク質でできた線維が網状構造を形成しています。
ちょうどコラーゲンをエラスチンが束ねるような状態です。
そして、その間にヒアルロン酸などの高分子系保水成分が存在し、水分をたっぷり含んだスポンジのような構造で、皮膚の弾力性を支えています。
健康な肌は、コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸などにより、張りと柔軟性に富んでいます。
そしてこれらは、真皮内の線維芽細胞によってつくり出されます。
なお、真皮層においてもターンオーバーは行われていますが、その周期は5〜6年と言われますので、一旦サイクルが崩れると、その回復が大変難しいと言えます。
老化や紫外線などのダメージにより、真皮層におけるコラーゲンやエラスチンといった線維が変性し弾力を失います。
またヒアルロン酸も失われ、水分も減少していきますので、さらに弾性を失い、真皮組織は緩んだ状態となります。
その結果、皮膚にシワやタルミが表れることになります。
なお、若々しい肌を保つためには、コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸などを補給することもひとつの方法かもしれません。
しかし、これらの成分は分子量がたいへん大きく、化粧品として皮膚表面に塗布したとしても、、表皮層を通り抜けて真皮層まで届くことは考えられません。
真皮層の構造は衰えてからの回復はたいへん難しいため、衰えを防ぐ、あるいは遅らせるということを考えながらケアすることが必要です。
そのためには、まずは紫外線対策をしっかりと行うことが重要です。
また、真皮層の状態と表皮層の状態は相互に影響し合っています。
肌表面の潤いを維持し健やかに保つことが、真皮層の状態にも良い影響を与えます。
皮膚の構造については、以下の関連ブログ記事もあわせてご覧ください。
[関連ブログ記事]皮膚の構造[1/5]〜皮膚の構造の基本知識
[関連ブログ記事]皮膚の構造[2/5]〜皮脂膜の重要性
[関連ブログ記事]皮膚の構造[3/5]〜角質層について
[関連ブログ記事]皮膚の構造[5/5]〜真皮層について
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初投稿:2006/08/03