美しい肌・若々しい肌・健康的な肌の最も重要なポイントは、肌に水分が十分に保たれているかどうかです。

肌が水分不足で乾燥気味になると、肌表面のカサつきやつっぱり感などで比較的に自覚しやすいものなのですが・・・

ただ、注意しないといけないのは、このような自覚症状が無い場合であっても、角質層や肌内部は水分不足に陥っていることがあるということです。

これを「インナードライ」と言ったりします。

一般的に、適度に潤いのある肌というのは、角質層の水分量が15%〜20%に保たれていますが、10%を切ると肌には様々なトラブルが発生しやすくなると言われています。

肌表面の乾燥を自覚しなくても、角質層の水分保有率は低下気味ということだってあるのです。

そして、角質層の水分不足は、様々な肌老化現象や肌トラブルの発生原因となってしまいます。






角質層の水分不足が引き起こす「肌老化スパイラル」


角質層は皮膚の一番外側にある層で、わずか0.02ミリほどの厚さながら、活動を停止した細胞(角質細胞)が10〜20ほど重なりあって層構造を形成しています。

角質層では、水分をしっかりと保つとともに(保湿機能)、外部からの異物の侵入を防いでいます(バリア機能)。

健全な肌では、潤いを守る3要素・・・「皮脂膜」「NMF(天然保湿因子)」「細胞間脂質」により、角質層の水分量を維持しています。

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しかし、これらの潤いを守る3要素は、年齢を重ねるにつれ減少しますし、ハードな洗顔や紫外線などのダメージによっても奪われてしまいます。

潤いを守る3要素が不足すると、角質層の保湿機能は低下、肌の水分は不足し乾燥しがちとなります。

また、角質層の層構造は乱れ、バリア機能も低下します。

そうなると、外からの異物や刺激成分が皮膚内部へ侵入しやすくなってしまいます。

こういった異物の侵入に対して、皮膚内部の免疫細胞は反応し攻撃を行ないます。

これが皮膚表面では炎症などとして現れたりします。



同時に、表皮の最下層(基底層)では、機能が低下した角質層を補修しようと、どんどん新しい細胞がつくられ、これらは最上層の角質層へ次々と押し上げられていきます。

そのため、通常は約28日とされる皮膚のターンオーバーのサイクルが、急激に短くなるなど、肌のメカニズムが乱れてしまいます。

しかも、未成熟で本来の機能を有しない細胞が角質層に次々と押し上げられていくため、角質層の層構造はさらに乱れ、保湿機能やバリア機能もさらに低下します。

そして、さらに異物が侵入しやすくなり、ターンオーバーはさらに乱れ、角質層が機能不全となります。

皮膚はどんどん乾燥し、バリア機能もどんどん低下するという悪循環に陥ってしまいます。

こうなってくると、肌表面はカサカサどころかガサガサで、硬く、厚ぼったい印象の肌となってしまいます。

これが、シワやクスミなどの肌老化現象につながっていきますし、ひどい場合は、カユミや炎症などの皮膚トラブルまで発生してしまいます。



真皮まで水分不足に!〜インナードライ要注意!


また、角質層の水分が奪われ、表皮全体の水分量が不足していけば、表皮の下の真皮が皮膚上部つまり角質層を含めた表皮へ水分を補給しようとします。

そうなると、今度は真皮からも水分が奪われていくことになります。

真皮では、コラーゲン線維やエラスチン線維が層構造を形成し、肌のハリや弾力性を維持しています。

真皮においても水分はたいへん重要です。

健全な真皮の水分保有率は40%〜50%と言われていますが、真皮の水分量が不足してくると、皮膚は弾力性を失い、タルミやシワの発生が加速してきます。

このように、角質層の水分不足というのは、様々な肌老化や肌トラブルの引き金になってしまうのです。

肌表面は潤って見えても、実際には角質層が水分不足の状態になっていることは多々ありますし、真皮など目に見えない皮膚の奥深い部分が水分不足になっている可能性もあるわけです。

肌表面がしっとりしているから大丈夫という方でも、角質層や真皮などの水分不足=インナードライが心配です。

油断しないで日頃からきちんと保湿対策を心がけることが必要です。



肌老化防止のために


ちなみに、様々な肌の老化現象やトラブルは、このように「肌の保湿機能」「肌のバリア機能」「肌細胞の再生機能(ターンオーバー)」などの肌機能の低下が原因とされています。

そして、これらの三つの事柄は互いに連動していて、その最重要ポイントは角質層の保湿機能ということになります。

ですから、基礎化粧品によるスキンケアの最大の目的は、この角質層を健全に保ち、保湿機能やバリア機能をサポートすることにあります。

モルトリーチェ化粧品も、角質層を健全に保ち、肌機能をサポートするということを基本として、商品設計がなされています。

例えば、クレンジングや洗顔は、角質層の保湿機能やバリア機能を損傷しないことを第一に考えた商品造りをしていますし、

化粧水・乳液・美容液・クリームなどは、角質層の機能を支える細胞間脂質やNMF成分のはたらきを補いサポートするという考え方で配合成分を厳選しています。

また、正常なターンオーバーを促すために、肌の状態を整える各種成分を配合しています。

肌を健やかに保ち、若々しく美しい素肌を維持するためにモルトリーチェ化粧品がお役に立てますよう願っています。



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初投稿:2003/11/27