肌の状態を表現するときに、よく「キメが細かい肌」あるいは逆に「キメが粗い肌」などと言ったりします。

でも、この「キメが細かい」とか「キメが粗い」とかは、どのような肌のことを言っているのでしょうか。

辞書(広辞苑)で「キメが細かい」という言葉を調べてみると、漢字では「木目(あるいは肌理)が細かい」と書いて、「皮膚や物の表面が繊細でなめらかなさま」という意味で昔から使われているようです。

つまり、「キメの細かい肌」というのは、肌の表面が優美でなめらかに見えたり感じたりする肌状態のことを言い、「キメの粗い肌」というのは、肌の表面がザラザラガサガサした肌状態のことを言うということになります。

それでは、こういった肌の状態が、どのようにして「キメが細かい」となったり「キメが粗い」となったりするのか、もう少し詳しくお話してみたいと思います。



肌のキメを左右する肌表面の状態とは


こういった肌のキメについて言う場合は、主に肌表面の外見上あるいは触感上の状態を言い表しているわけですが・・・

肌の表面には肉眼では見えない小さな凹凸があり、この凹凸の状態によって、肌のキメも変わってきます。





肌の表面の凹凸というのは、皮丘と皮溝によって形成されます。

また、肌表面を拡大して見ると、この皮丘と皮溝によって、肌はひし形あるいは三角形の小さな網目が張りめぐらされたように見えます。

この肌表面の網目のような模様を皮紋と言います。

この肌表面の凹凸のうち、盛り上がったような高い部分を皮丘と言い、皮丘と皮丘の間にある溝のような部分を皮溝といいます。

そして、皮丘と皮丘が交わったような部分に毛孔があります。



キメが「細かい」肌の表面の状態とは・・・


キメが細かい肌というのは、皮丘と皮溝によって形成される三角あるいはひし形の網目(皮紋)が均一で規則ただしく広がっています。

また、皮丘は弾力性があって小さくて適度に盛りあがった状態で、皮溝は浅くて細い状態です。

毛孔はあまり目立ちません。

全体的に、皮丘、皮溝、毛孔によって、均一に整った美しい起伏を形成しています。

このような状態の肌は、見た目において、触った感触においても、なめらかでふんわりした、いわゆるモチ肌ということになります。



キメが「粗い」肌の表面の状態とは・・・


逆に、キメの粗い肌というのは、皮丘と皮溝によって形成される網目(皮紋)が不規則な状態で広がっています。

また、皮丘は弾力性を失いハリがなくなっています。皮溝は深くて広がった状態です。そして、毛孔が目立ちます。

全体的に、皮丘、皮溝、毛孔による均一に整った美しい起伏が崩れた状態です。

太い皮溝がある方向に走ったりしていて、皮丘と皮溝のバランスが乱れ、網目状態が失われています。

このような状態の肌は、みずみずしさやハリが失われ、カサついたり、つっぱったりした状態になります。化粧のノリも悪くなります。

また、上記のキメの粗い肌の状態は、脂性肌の方に多く見られる特徴でもあります。

脂性肌の場合、皮脂の分泌が多く、毛孔が大きく開いた状態となりがちです。

そのため、毛孔が目立ち、皮丘や皮溝とのバランスは崩れ、ザラツキ感の伴うキメの粗い肌状態となってしまうのです。



肌のキメが粗くなると、心配なのはシワの発生!


肌のキメについて、肌表面の状態との関係からお話してきましたが、誰だって「キメの細かい肌」でありたいと願っていると思います。

まず、「キメの細かい肌」は、なめらかでモチモチした肌で、見た目にも美しく、触ってもふんわりして気持ちがよいわけですから・・・

ただ、「キメの細かい肌」を保たねばならない理由が他にもあります。

それは、これこそ、できることなら永遠に表れないでほしいと誰もが願う「シワ」との関係からです。

肌のキメについては、皮丘と皮溝の状態が大きく関係するとお話しましたが・・・

キメの細かさが失われてくる、つまりキメが粗くなってくると、皮丘と皮溝によって形成される網目が不規則になってきて、皮溝が深く太くなってきます。

そして、この皮溝が均一な網目を形成せずに、ある一定方向に向かって走るようになると、そのうち肉眼でも分かるような小ジワになってしまいます。

この小ジワは、その深さや太さが増してくると、通常のスキンケアでは、なかなか元の状態に戻すことは難しくなってきます。

ですから、シワが気になり出してから慌ててお手入れをするのではなく、キメの細かい肌状態を保つようなお手入れを早めにしておくことが重要となってきます。

一般的には(もちろん個人差がありますが)、10代までは皮丘と皮溝による網目が均一で規則ただしく広がった状態ですが、20代頃からこの網目状がすこしずつ崩れ粗くなってきます。

そして、30代が近づく頃には、深い皮溝が表われだすと言われています。

シワ対策については、皮溝が完全に一定方向に向かい深くて太い線を形成してしまう前に、規則正しいスキンケアを行い、肌のキメを整えてあげることが大切です。



キメが細かい肌を保つためには・・・?


それでは、キメの細かい肌状態を保つためには、どのようなお手入れが必要でしょうか。

肌のキメが失われていく要因は、内的要因としては、加齢や体調の変化による、皮脂分泌機能の低下、角質層の保湿機能の低下、新陳代謝の鈍化、真皮組織の構造劣化があります。

生活習慣や食生活の乱れ、精神的ストレスなども肌の状態に悪影響を与えます。

また、外的な要因としては、紫外線、気候の変化、空気の乾燥による、肌機能の低下・損傷、血行の悪化(肌細胞への栄養分の不足)、肌乾燥があります。

さらに、皮膚刺激物質の付着や間違ったお手入れによっても、肌状態を悪化させたり、肌機能を低下させたりすることもあります。

これらの要因が重なり合って、肌の潤い、柔軟性、弾力性などが奪われ、肌表面にあっては、皮丘と皮溝の健全なバランスが崩れてしまいます。

そして、肌はキメが粗くなり、なめらかさやハリが失われていきます。

こういった肌のキメを細かく保つためには、単純に○○をすれば良いとか、○○を使えば良いとかいうことはありません。

トータル的に肌の健康状態を保つお手入が必要となってきます。

ただ、ポイントとしては・・・

肌の保湿機能のサポートし補完する

肌本来の機能を守り損なわない

肌細胞の活動を維持し新陳代謝をサポート

紫外線には極力あたらない

といったことがあげられます。



肌の保湿機能をサポートし補完する


肌健康を保つ最大のポイントは、肌水分の維持にあります。

しかし、加齢、紫外線、空気の乾燥などにより、肌の水分保持能力そのものが低下したりして、肌の水分量というのは不足しがちです。

肌老化の原因の多くは、こういった肌水分の不足ですから、保湿対策用の化粧品によって、肌への水分補給、肌水分の保持、肌水分の蒸散防止を行ない、肌の潤いを十分に保つことが重要です。



肌機能を守り損なわない


本来は肌自体に水分を保持する機能(保湿機能)や外的刺激から肌を守る機能(バリア機能)があります。

こういった機能は、加齢、紫外線などの影響によって低下しがちですが、それ以外にも、洗浄力の強い洗顔剤やお手入時の過剰な摩擦にによっても、その機能が損なわれてしまうことがあります。

クレンジングや洗顔など、やさしいお手入れを心がけることが必要です。

また、肌を保護するという点からは、加齢により不足しがちな皮脂膜の代用となる乳液やクリームなど油性タイプの化粧品も必要です。



肌細胞の活性を維持し新陳代謝をサポート


肌の細胞は常に生まれ変わっており肌の状態を健全に保つように機能しています。

この新陳代謝が適正に行われることで、肌(角質層)の保湿機能やバリア機能も保たれます。

しかし、新陳代謝のサイクルも加齢などにより鈍化したり、紫外線など外部刺激により乱れたりします。

肌のキメを細かく保つためには、この新陳代謝を適正に保つことが重要です。

化粧品によっては、肌細胞の活性を助けると言われる成分(細胞賦活成分)が配合されているものもありますが・・・

ただ、そういった成分が、角質層を通り抜け表皮基底層まで到達し、そこで肌細胞にはたらきかけることができるのかというと、あまり現実的ではないかもしれません。



化粧品によるケアということであれば、新陳代謝のサポートにおいても、肌の保湿対策をまず考えるべきでしょう。

肌表面の状態と新陳代謝は深く結びついており、肌の潤いを保つことは新陳代謝へも良い影響を与えます。

肌表面の状態を整えることが、新陳代謝をサポートすることにもつながります。

また、適度なマッサージなどにより、血行を促進し、肌細胞への栄養供給をスムーズにしてあげることもよいでしょう。



紫外線には極力あたらない


紫外線の肌への悪影響というのは、シミ・シバカスを発生させるということだけにとどまりません。

紫外線は、表皮細胞を傷つけ新陳代謝を乱れさせますし、肌の保湿機能の低下させます。

さらには、真皮層の層構造も変性させたり・・・あらゆる肌老化の原因となってしまいます。

とにかく、紫外線は避けるべきです。

また、紫外線は目に見えない光ですから、冬でも思った以上に降り注いでいたりしますので、一年を通して紫外線対策は必要です。



なお、これらのことがらは、相互に関連しています。

何かコレさえ注意すれば、肌が守られる、キメが細かく保たれるということではありません。

トータル的に考えて、肌のお手入をしていただくことが大切です。

また、肌の状態には、体調も大きく影響します。

規則正しい生活、バランスの良い食事、十分な休養や睡眠、ストレスを少なくすることなども肌の状態を健全に保つ必要条件となります。



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初投稿:2012/06/22