顔のマッサージは、いったい何のために行うのでしょう?
肌を若々しく保つためにマッサージを行いましょうと言いますが、具体的にはどういう効果があるのでしょうか?
本当にそういった肌の若返り効果や美肌効果があるのでしょうか?
顔のマッサージについては、美容の専門家と言われる人たちの中にも、ほとんど効果は無いという人や、むしろ肌にとって害悪だと言う人までいるようです。
化粧品会社の多くは、美肌づくりのためにマッサージしましょうということで、マッサージに使えるクリームを製造し販売しているわけですが・・・
よく化粧品の販売員さんが「マッサージはお肌の美容体操です」という言い方をします。
一瞬「なるほど」とは思いますが、これも何となく分かったようで分からないような表現です。
美容体操は身体を動かして代謝を高め余分な脂肪を燃焼させようとか、筋肉を鍛えようとか、それによって見た目にもカッコよく、そして病気になりにくい健康的な身体を維持しようということで行います。
顔のマッサージの場合、「お肌の美容体操」といっても・・・
顔の脂肪を燃焼させようとか、顔の筋肉を鍛えようとか、そういうのは難しいといいますか・・・
そういった目的で長時間にわたり力を入れたマッサージを行いますと、時にはそれが刺激となって肌トラブルが起きることがあります。
また、強くこするという行為が肌(角質層)の保湿機能を低下させ肌乾燥を引き起こす心配もあります。
顔のマッサージの目的は・・・?
それでは、顔のマッサージは、何のために行なうのかというと・・・
マッサージの効果として、シワやタルミの解消などがあげられることがあります。
しかし、マッサージでアイロンのごとくシワを伸ばしたり、たるんだ皮膚を持上げたりとか、そういった物理的効果があるわけではありません。
マッサージクリームなどの化粧品を利用して自宅で行なう顔のマッサージというのは、皮膚の下の脂肪や筋肉の層にまで作用を与えるというものではありません。
その上の真皮層へと流れ込む毛細血管の流れをスムーズにするために行ないます。
皮膚温を高め血行を促進することで、肌細胞の活性に必要な栄養分の補給を促し、新陳代謝を活発にすることがその目的です。
適正な新陳代謝が肌に潤いを与える
健康的な肌においては、細胞が常に活発に増殖し、新しい細胞が生まれた分、古い細胞が死んで排除されていきます。
新しい細胞は、表皮の最下層である基底層で生まれ、最上層の角質層まで押し上げられていきます。
角質層では、死んだ細胞となって、最終的にはアカとなり肌表面から剥がれ落ちていきます。
この過程を肌の新陳代謝(ターンオーバー)といいます。
肌細胞(表皮細胞)の一生といえるこの新陳代謝は、毛細血管から染み出た組織液を栄養分として行なわれます。
肌がしっとりと潤いつややかな状態というのは、角質層が規則正しい層構造で、そこに細胞間脂質やNMF成分などの潤い成分が存在している状態です。
そして、そういった健全な角質層は、適正な新陳代謝が行なわれることによって形成されます。
新陳代謝が加齢により鈍化したり、何らかの理由により乱れが生じたりすると、角質層の層構造が乱れ、潤い成分も不足し、保湿機能やバリア機能が低下した状態となります。
肌はカサつき、滑らかさを失い、くすみがちになります。
また、バリア機能の低下から肌トラブルも発生しやすくなります。
顔のマッサージの究極の目的は保湿
顔のマッサージは、こういった新陳代謝の機能の衰えからくる肌の乾燥やトラブルを防ぐために行ないます。
適切なマッサージを日々規則正しく行なうことで、血行を促進するとともに、古い角質が剥がれ落ちていくリズムを整える。
そして、新陳代謝を適正に保ち、健全な角質層を形成することで、肌の保湿機能やバリア機能を維持する。
つまり、顔のマッサージの究極の目的というのは、肌の保湿力を高め、潤いのあるつややかな肌を保つことにあると言えます。
なお、肌の潤いを保つということは、肌老化の進行を防ぐことにもつながり、真皮の状態にも良い影響を与えます。
直接的ではないものの、マッサージがシワやタルミの防止にも寄与することになります。
顔のマッサージは肌に負担をかけないようにやさしく
さて、顔のマッサージは、毛細血管の血流をよくするために行うと考えれば、何も強い力で肌をこする必要はありません。
力を入れすぎたり、肌に対して強い摩擦を与えると、それは角質層の層構造を乱し、肌の保湿機能やバリア機能を低下させてしまう心配があります。
マッサージそのものが肌への刺激ともなってしまいます。
また、長時間のマッサージや頻繁なマッサージも、同じような理由から、肌に対して負担をかけることになってしまいます。
顔のマッサージについては、毎日短時間(3分〜5分程度)のマッサージを継続して行なう。
そして、決して強くこすらずに、やさしく行なうことが大切です。
肌への負担を抑えながらマッサージを行なうには、マッサージ用のクリームを是非お使いいただきたいと思います。
マッサージ用クリームを使うことで、手指の滑りが良くなり、肌に対する摩擦を少なくするとともに、肌に潤いを与えながら気持ちよくマッサージすることができます。
もちろん、マッサージ用クリームも肌に負担を与えない、低刺激の製品を選ぶべきです。
それから、肌にトラブルがある場合は、マッサージが刺激となって状態を悪化させる心配がありますので、マッサージはお控えください。
なお、マッサージの方法等については、以下のページをご参照ください。
[関連ブログ記事]マッサージの方法
[公式サイト内ページ] モルトリーチェスキンケア商品使用方法
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[公式サイト内ページ]モルトリーチェクレンジングクリームのご案内
初投稿:2010/10/29