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その他取扱い商品関連記事

角質の剥がし過ぎは肌乾燥・肌荒れの心配も?


洗顔剤やピーリング剤といった化粧品の広告宣伝などで、角質をごっそりと剥がしてしまうことを、その商品の優れた点としてアピールしていることがあります。

こんなにたくさん角質が取れましたとかやってるわけですが・・・これは違うと思います。

確かに、本来であれば自然と剥がれ落ちていくべき古い角質が、剥がれ落ちずにそのまま残存してしまうと、肌にはいろいろと問題が生じます。

肌がくすんで見えたり、固くざらついた印象の肌になったり、表皮新陳代謝に乱れが生じたり、健全な角質層の形成にも悪影響を及ぼしたり・・・

その結果、肌の保湿機能やバリア機能も低下して、肌乾燥や肌荒れが生じたり・・・

こういった状態を防ぐために、古い角質がスムーズに剥がれ落ちるようにお手伝いをするという考え方であれば、それは肌にとってプラスに作用すると思います。



角質をごっそり剥がしてしまうと・・・


しかし、角質をごっそり剥がすという考え方でピーリング剤などを使い、本当に大量の角質を取り去ってしまうとどうなるでしょう。

肌は保湿機能やバリア機能を失い、カサカサに乾燥し、外的刺激にも弱く慢性的な肌荒れ状態になってしまう危険性があります。

このブログでは何度も書いてきましたが、肌の潤いや滑らかさというのは、角質層の状態によって左右されます。

角質層が健全な層構造を形成し、そこに保湿成分が十分に存在することで、肌の潤いが保たれ、肌内部への異物の侵入も防ぎ、健やかな肌状態が保たれます。

その角質を一挙に剥がしてしまう、それは角質層そのものを破壊してしまうことであり、美容上とても危険です。

もちろん、角質層の大部分を一旦取り去り、新たな肌(角質層)の再生を図る美容方法もあります。

しかし、それを本当にやるなら、処置後の肌状態を見ながら適切に対応できるよう、専門の医師の監督のもとで行なう必要があります。

自宅で自分で行なうピーリングや、医療機関ではない施設で行なうピーリングというのは、あくまで角質層の上層部数層を剥がす程度にとどめておくべきと思います。



あくまで古い不要な角質だけをやさしく取り去ること


本来であれば、古い不要な角質というのは、自然と剥がれ落ちていくものであり、日ごろの洗顔や入浴などでも剥がれていきますので、それほど神経質になる必要はありません。

しかし、加齢、紫外線、肌水分不足、外的刺激など様々な原因により、新陳代謝のサイクルが乱れたりすると、時として古い角質がなかなか剥がれ落ちずに残存してしまうことがあります。

また、逆に古い角質が残存することが、新陳代謝に悪影響を与えるとともに、見た目にも肌の透明感や滑らかさが失われ、肌乾燥の原因ともなることがあります。

もし、肌のクスミやザラツキが気になったり、肌から柔軟性が失われているように感じたりした場合は、古い角質を取り除くというピーリングはおすすめだと思います。

ただ、自宅で行うピーリングというのは、肌への刺激を極力抑えながら、あくまで角質層の層構造を壊さずに、不要となった古い角質のみをやさしく取り除くことが大切です。

ピーリング剤を使う場合は、角質を剥がそうとして力を入れてゴシゴシ肌を擦ることがないようにしましょう。

それから、頻繁にピーリングを行なう必要はありません。せいぜい週2〜3回程度で十分だと思います。



こんなに取れた角質ポロポロの正体とは?


以前見たテレビCMでは、ピーリングジェルをガラス板の上で伸ばしても何も出てこない、でも皮膚の上で伸ばすと何やらポロポロと固まりのようなものが出てくる、ということを実験としてやってました。

このポロポロの固まりこそが剥がれた角質であり、こんなにたくさんの角質が残っていることは美容上大問題だというわけです。

このピーリング剤だったらこんなに角質を除去できるので是非使いましょうということになるわけですが・・・

でも、モルトリーチェで販売している「クリア・ピールジェル」というピーリング剤だって、ガラスの上で伸ばしても何にも出てきませんが、皮膚の上で伸ばすとポロポロと固まりが出てきます。

これはどういうことかというと、ピーリング剤というのは、角質やその他の汚れを除去するために、タンパク質などを吸着し固まる成分が入っています。

ポロポロとした固まりというのは、ピーリング剤が角質を吸着し固まったものであり、この固まりが全て剥がれた角質ということではありません。

ガラス板の上では、吸着すべきタンパク成分などが存在しないので、伸ばしても何も出てこないのは当然のことです。

本当にそれだけ大量の角質を剥がしてしまったということであれば、上記の通り、それこそ大変なことです。



以下の関連ブログ記事もよかったらご覧ください。

[関連ブログ記事]マイルドピーリング〜角質ポロポロ〜についての疑問



モルトリーチェで取り扱っているマイルドピーリングジェル「クリア・ピールジェル」の商品ご案内ページも是非ご覧ください。

[公式サイト内ページ]クリア・ピールジェルのご案内ページはこちら





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モルトリーチェの化粧水(スキンローション)や美容液(モイスチュアライザー)には、天然由来の高保湿成分や美容液成分に加え、5種類のフルーツ酸が配合されています。

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初投稿:2012/02/16

紫外線防止効果と日焼け止め化粧品の選び方について


紫外線は肌老化の最大要因です。

その紫外線の悪影響から肌を守るために、これからの季節に欠かせないのが日焼け止め化粧品です。

様々なタイプの日焼け止め化粧品が販売されていますが、その中から自分に合うものを選ぶとなると結構難しいものです。

紫外線防止効果が高くて、使用感も良くて、肌へもやさしくて、利便性もあって、美容効果もあって、価格も安くて、製造元(発売元)も信頼できて・・・

このように、日焼け止め化粧品を選ぶ基準はいろいろとあります。

ただ、その一番の使用目的は紫外線の肌への悪影響を防ぐということですから、まずは紫外線防止効果の高さが気になるのではないでしょうか。

日焼け止め化粧品には、その紫外線防止効果を表すひとつの指標としてSPFやPAが表示されています。

日焼け止め化粧品を選ぶ際は、その値が高いものに興味を引かれてしまうのではないかと思います。

しかし、SPFやPAの値だけで選んでしまうと、本当に自分に合った日焼け止め化粧品とめぐり合えないこともあります。

確かに、SPFやPAの値が高い方が紫外線防止効果が高いということになりますが・・・

肌に対して使用するものですから、肌への負担はどうなのか、使用感はどうなのか、といったことも考える必要があるように思います。

紫外線の強さや浴びる量というのは、時や場所、それぞれの生活環境などによってかなり変わってきます。

最近では、SPF50以上の日焼け止め化粧品も簡単に手に入るようになりました。

しかし、日常の紫外線対策として、果たしてそんなに高い紫外線防止効果が必要なのかという疑問もあります。

SPFやPAの値だけに目を奪われるのではなく、その値を目安にしながらも、使用環境、商品特徴、自分の肌質などを考慮したうえで、自分に合った日焼止め化粧品を選ぶことが大切だと思います。

そのためには、SPFやPAについて知ることも必要かと思います。



SPFについて


SPFは、紫外線の中でも、UVBの防止効果を表しています。

UVBは、人体にとってたいへん危険な紫外線と言われています。

肌にあたると、サンバーン(炎症)を起こし、ひどい場合は水ぶくれを起こすことがあります。

サンバーンの後、サンタン(皮膚の黒化)と肌荒れが起こります。

UVBは表皮の最下層である基底層にまで達します(波長の長いUVBは、更に奥の真皮層にまで達します)。

基底層では表皮細胞が生成されますので、UVBによって細胞が損傷を受けると肌老化、さらには皮膚ガンの原因となることがあります。

SPFは、「SPF15」「SPF30」といった数値が記載されますが、数値が大きい方がUVBの防止効果は高くなります。



PAについて


PAは、紫外線の中でもUVAの防止効果を表しています。

UVAは人体に及ぼす悪影響はUVBよりは小さいと言われていますが、窓ガラスを透過しますので、室内や車内にいても届いてしまいます。

また、曇りの日でも量はそれほど少なくなりません。

UVAによる日焼けは、サンバーン(炎症)が起きずに黒化していきますので、身体にやさしいと思う人も多いようですが、UVAは真皮層まで達し、真皮の層構造を劣化させます。

その結果、肌は弾力性を失い、タルミやシワの原因となります。

PAは、「PA+」「PA++」「PA+++」「PA++++」の4段階で表わしますが、「+」が多いほどUVAの防止効果は高くなります。



SPF・PA 選び方の目安


ちなみに、日本化粧品工業連合会による「生活シーンに合わせた日焼止め化粧品の選び方」を参考にすると目安はだいたい以下の通りです。


シーン 1


散歩や買物などの日常生活
SPF5 〜 SPF20   PA+ 〜 PA++


シーン 2


屋外での軽いスポーツやレジャーなど
SPF15 〜 SPF30   PA++ 〜 PA+++


シーン 3


炎天下でのレジャー、リゾート地でのマリンスポーツなど
SPF30 〜 SPF50   PA++ 〜 PA++++


シーン 4


非常に紫外線の強い場所や紫外線に過敏な人など
SPF50・SPF50+   PA++++



こうしてみると、日常の生活シーンであれば、SPF20・PA++くらいのものでも十分のようです。

もちろん、太陽の光がさんさんと降り注ぐ中、海でマリンスポーツを楽しんだり、山へハイキングに行ったりする場合は、SPF30以上でPAの値もなるべく高いものが安心だと思います。

できれば、日常使用のものとレジャー用のものと2種類の日焼け止めを準備しておく方がよいようにも思います。

日常使用には、ある程度の紫外線防止効果を有しながらも、使用感が良くて、肌への負担も少くて、できれば美容効果も期待できるようなものを選ぶ。

そして、海や山でのレジャーにおいては、紫外線の脅威がより高まりますので、使用感や肌へのやさしさなどを考慮しながらも、紫外線防止効果の高さを最優先に選ぶ。

・・・といった使い分けをすることが必要かもしれません。

いずれにせよ、日焼け止め化粧品は単に紫外線防止効果の高さだけで選ぶのではなく、使用目的や生活シーンなども考慮しながら選ぶようにした方がよいでしょう。



紫外線防止の成分にも注意


また、日焼け止め化粧品に使われる紫外線防止成分にも注意が必要です。

紫外線防止成分には「紫外線散乱剤」と「紫外線吸収剤」があります。

「紫外線散乱剤」は、紫外線を皮膚表面で反射・散乱させて、紫外線が皮膚に入り込むのを防ぎます。

「紫外線吸収剤」は、紫外線を吸収すると熱エネルギーに変化させて放出し、紫外線の皮膚への浸透を防いでいます。

「紫外線吸収剤」の紫外線防止効果は強いのですが、この熱エネルギーへの変換という化学反応は肌への負担が大きく、また、吸収剤自体がかぶれの原因となることもあります。

「紫外線吸収剤」を使ったものではなく、「紫外線散乱剤」を使ったものが、肌にはやさしいと言えます。

特に、肌の弱い方や小さなお子様には、「紫外線散乱剤」を使ったものがおすすめです。

なお、「紫外線散乱剤」については、使用感が重たかったり、不自然に白くなったりと、若干の使いづらさがありましたが、最近ではそういった欠点も改善された製品も出てきています。



[関連ブログ記事]日焼け対策化粧品を選ぶ前に(SPFとPAについて)

[関連ブログ記事]太陽光と紫外線の基礎知識

[関連ブログ記事]シミ・ソバカスだけではない!紫外線の肌への悪影響いろいろ



初投稿:2011/04/11

マイルドピーリング〜角質ポロポロ〜についての疑問


モルトリーチェの取扱い商品「クリア・ピールジェル」の商品特徴について、若干の誤解があるようです。

ホームページ等の商品案内で「角質ポロポロ・・・」といった表現があったために、角質などを一挙に大量に取り去ったり、かかとなどの角質ケアにも使えたり、といった印象を与えてしまっているようです。

つきましては、このブログにおきまして、クリア・ピールジェルのピーリング効果について、補足説明をさせていただきます。



ピーリングでの角質ポロポロの正体とは?


クリア・ピールジェルは、不要な古い角質のみをやさしく除去する、肌にマイルドなピーリングジェルです。

クリア・ピールジェルを使用して肌表面をやさしくマッサージしますと、そのうちにポロポロとかたまりのようなものが出てきます。

このポロポロと出るカタマリは、ジェルに含まれるタンパク質吸着成分が不要な古い角質を吸着して固まったものです。

また、その際に毛穴の汚れなども同時に吸着したものです。

ポロポロ出るカタマリ全てが除去された角質や汚れということではありません。

しかも、マイルドなピーリングを特長としていますので、除去する角質というのは、肌の表面の古い角質のみです。

角質層というのは、厚さわずか0.02ミリほどの中に、角質細胞が20層ほど重なっています。

その表面の古い角質(本来は自ずと剥がれ落ちるべき角質)のみを取り去ろうというのがクリア・ピールジェルです。

ですから、ポロポロ出るカタマリの主体となるのはジェル成分であって、その中に、古い角質や汚れが取り込まれているような状態です。

この種の製品のCM等で「こんなに肌の汚れが取れました!」とやっていることがありますが、これらも上記のようなからくりです。

本当に角質や汚れがそんなに大量に取り除かれたのであれば、肌は乾燥したり炎症を起こしたり、トラブルが発生するリスクが高まります。



クリア・ピールジェルの美容目的とは・・・


本来、健やかな肌状態であれば、古い角質は通常の入浴や洗顔などで自然と剥がれ落ちていくものです。

しかし、加齢、疲れ、紫外線の影響、お手入れ不足・・・などにより、新陳代謝が乱れたりすると、
本来は剥がれ落ちるべき古い角質が肌表面に残存してしまうことがあります。

そうなると、外見上はくすんで見えたり、触感上はざらついたり、皮膚が硬くなった印象となったりします。

また、この状態というのは、角質層の本来の機能も低下しており、肌の保湿機能も低下したり、新陳代謝にも悪影響を与えたりします。

そこで、本来は剥がれ落ちるべき表面の角質のみを取り去ろうというのが、このクリア・ピールジェルの目的です。

ただ、あまりに強いピーリング効果があると、まだ肌表面に残存すべき角質まで除去してしまうことになります。

そうすると、角質層の保湿機能やバリア機能を損なうことになりますので、注意が必要です。

ですから、クリア・ピールジェルでのピーリングというのは、角質層の表面のほんの数層を除去するといったマイルドなピーリングとなっています。

また、マイルドなピーリングと言いましても、あまりに頻繁にピーリングを行いますと、同じように必要な角質まで除去してしまう可能性が出てきます。

ご使用は週2〜3回程度をおすすめしています。



ハードなピーリングは医師の監督のもとで!


それから、ピーリングには、皮膚科や美容外科などで行う本格的なものがあります。

これは、薬剤を使用してもっと深く角質層やその下の層まで剥がそうとするものです。

肌表面の状態を一旦リセットするようなものですから、化粧品などのピーリング剤よりもっと劇的な美容効果が期待できると言われます。

でも、当然のことながら刺激は強いですし、一時的に炎症を起こす可能性などもあり、医師の監督のもとに行わないといけません。

化粧品で行うピーリングというのは、あくまでご自宅で簡単に安心して行っていただくものです。

そのためには、肌に刺激を与えることなく、肌表面の古い角質のみをやさしく除去するといったものでないといけません。



あくまでマイルドなピーリング効果とお考えください


クリア・ピールジェルの商品ページにおいて、「角質ポロポロ・・・」といった表現があり、いかにも角質をごっそりと取り除いてしまうような印象を与えてしまい申し訳なく思います。

また、クリア・ピールジェルは、肌表面の不要な古い角質や毛穴の汚れを、マイルドなピーリング効果によって除去するものです。

例えば、かかとなど足の裏の硬い部分のケアに使用されましても、かかとの角質層は顔よりもたいへん厚く(100層以上)、クリア・ピールジェルのマイルドなピーリング効果では、根本的な解決にはならないと思います。

この点につきましても、「角質ポロポロ・・・」という表現が誤解を与えてしまったのではないかと思います。



[関連ブログ記事]角質の剥がし過ぎは肌乾燥・肌荒れの心配も?





[公式サイト内ページ]クリア・ピールジェルのご紹介はこちら



初投稿:2008/08/25
プロフィール

モルトリーチェLLC

某大手化粧品メーカーの元社員数名で設立した小さな化粧品会社です。
海と大地の恵みを活かし肌本来の機能をサポートする独自処方のスキンケア化粧品「モルトリーチェ化粧品」の製造・販売やOEM化粧品の開発などを行なっています。

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