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美白

クスミ対策化粧品はシミ対策にも効果はある?


先日のブログ記事「美白化粧品でクスミは消えない!?」において、美白化粧品はクスミ解消に直接的な効果はあまり期待できないということを書きました。

美白化粧品の美白成分というのは、メラニン色素の生成を抑制したり還元したりすることで、シミ・ソバカス・色素沈着を防ぐ目的で配合されています。

クスミというのは、主に古い角質が脱落せずにそのまま肌表面に残り、そのため肌から明るさや透明感が消えて暗く見えたり黒ずんで見えたりする状態です。

美白化粧品の美白成分がクスミに対して直接的に作用するというわけではありません。



それでは、逆にクスミ対策用化粧品というのは、美白対策に効果は期待できるのでしょうか?

これは、期待できると言ってよいのではないでしょうか。

ただし、クスミ対策化粧品の作用がそのままシミ・ソバカス・色素沈着に効果があるということではなく、その作用は美白対策にも必要であるということです。

クスミというのは、本来垢として日々少しずつ剥がれ落ちていくはずの角質がそのまま残存したために黒っぽく見える状態のことです。

この状態というのは、肌の新陳代謝が適正に行われていない状態でもあります。

ですから、肌表面の古い角質をスムーズに脱落させるとともに、その下から生き生きとした若い細胞の再生(新陳代謝)を促すことが大切になります。



クスミ対策化粧品というのは、肌表面の古い不要な角質の脱落を早め、肌に明るさや透明感をもたらすとともに、適正な新陳代謝のために肌の状態を整えるというはたらきがあります。

表皮における肌細胞の再生(新陳代謝)が適正に行われることにより、生成されたメラニン色素を肌表面に押し上げ古い角質の脱落とともに排出させることができます。

メラニン色素の生成抑制や還元にはたらく美白成分が配合された美白化粧品とともに、クスミ対策用化粧品を併用すればメラニン色素の排出もスムーズに行われ、より美白効果が期待できることになります。

もちろん、新陳代謝が適正に行われるには、不要な古い角質の除去に加え、角質層が健全な状態にあることが重要です。

そのためには、角質層の機能を低下せるようなハードな洗顔は行わない、保湿対策をきちんと行うことが必要です。

また、紫外線はメラニン色素の過剰生成だけにとどまらず、肌細胞にダメージを与え適正な新陳代謝を妨げますので、紫外線に極力あたらないということも大切です。



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[関連ブログ記事]美白化粧品でクスミは消えない!?

[関連ブログ記事]ホワイトニングとブライトニング



初投稿:2016/06/14

夏の紫外線の後遺症「シミ・ソバカス・色素沈着」を防ぐために


春から夏にかけて、大量の紫外線を浴びると、メラニン色素の生成が活発化します。

このメラニン色素が皮膚内部に残存してしまうと、それがシミ・ソバカスとなります。

今回は、夏の紫外線の後遺症と言えるこういったシミ・ソバカス・色素沈着の原因(発生過程)と対策について考えてみたいと思います。

なお、シミ・ソバカスの発生については、紫外線以外の内的な要因が関係することもありますが、ここでは紫外線の影響、つまり日焼けによるシミ・ソバカスに限定して進めたいと思います。



メラニン色素の生成について


シミ・ソバカスの原因として、よくメラニン色素があげられます。

メラニン色素は、表皮基底層のメラノサイトという色素細胞において、チロシン(アミノ酸の一種)を原料に、チロシナーゼという酵素がはたらいて生成されます。

そして、生産されたメラニン色素は、他の表皮細胞に受け渡されていきます。

メラニン色素そのものは、個人差はありますが、常に一定量が生成されていて、それが私たちの肌の色を決めています。

また、メラニン色素の生成自体は、紫外線が皮膚内部に侵入し悪影響を及ぼすことを防ぐためであり、私たちの皮膚を守るために不可欠な防御システムです。

分かりやすく言えば、メラニン色素がカーテンのような役割をして、紫外線の脅威から皮膚を守ろうとしているわけです。

健全な肌状態であれば、生成されたメラニン色素は他の細胞に受け渡されながら、新陳代謝とともに肌表面に押し上げられ、その後剥がれ落ちて排出されていきますので、肌の色は基本的には一定しています。



シミ・ソバカス・色素沈着の発生について


しかし、大量の紫外線を浴びたりすると、皮膚の防御システムが強くはたらき、メラニン色素の生成は通常以上に活発化しますし・・・

継続的に紫外線を浴びたりすると、紫外線の脅威が少なくなっても、メラニン色素の生成が活性化されたままになってしまうこともあります。

大量のメラニン色素が生成されたり、メラニン色素の生成が活発化されたままの状態が続くと、メラニン色素がスムーズに排出されずに皮膚内部に残存してしまいます。

これが、シミ・ソバカス・色素沈着ということになります。

また、夏の強力な紫外線は肌の潤いを奪い、新陳代謝の機能にも悪影響を与えますので、メラニン色素の排出機能そのものが低下していることもあります。

もちろん、老化による肌乾燥や新陳代謝機能の鈍化も、メラニン色素の排出機能を低下させ、シミ・ソバカスといった色素沈着が起こりやすい肌状態にしてしまいます。



シミ・ソバカスを防ぐために必要なこと


シミ・ソバカスを防ぐために、最も大切なことは、紫外線を極力浴びないようにすることです。

ここでは、夏の紫外線の後遺症として、シミ・ソバカスといった色素沈着をとりあげていますが、紫外線の悪影響はそれだけにとどまらず、肌に対して様々な悪影響を与え、肌老化を進行させます。

肌にとって百害あって一利無しとまで言われる紫外線です。

とにかく、紫外線から肌を守る努力や工夫が必要です。

とはいっても、春から夏にかけては、紫外線から肌を完全に防御するのは不可能に近いと言えます。

大量の紫外線を浴び続けた肌に、紫外線の悪影響や後遺症が現れないようにケアすることが大切になります。

シミ・ソバカスの防止という観点からは、

「紫外線の影響で活発化したメラニン色素の生成を沈静化」

「大量に生成されてしまったメラニン色素のスムーズな排除」

この2点が重要です。



美白化粧品の効果について


そこで、メラニン色素の生成を沈静化したり、できてしまったメラニン色素を消し去るために、美白化粧品というものの出番となります。

美白化粧品と言うと、各化粧品会社から様々なタイプのものが発売されています。

しかし、正直なところ、どのような美白成分を使っていたとしても、化粧品(医薬部外品も含め)である以上、短期間でたちどころにシミ・ソバカスを消し去るといった劇的な美白効果は望めません。

確かに、理論上・実験上・体験上・・・優れた美白作用が確認された成分はあります。

ただ、化粧品や医薬部外品は不特定多数の方にご使用いただくものです。

お客様が皮膚トラブルなど起こさないように安全性の問題に配慮しないといけません。

どんなに効果があると言われる成分であっても、化粧品や医薬部外品では、その成分作用は緩和されて使用されます。

ですから、シミ・ソバカスなどを防ぐためには、特定の美白化粧品や美白成分だけに頼るのではなく、地道なスキンケアも同時に必要となってきます。



メラニン色素生成の沈静化について


なお、活発化したメラニン色素の生成を沈静化しようとする目的の美白成分はいろいろとあります。

メラノサイトにおいてチロシナーゼという酵素のはたらきを阻害するなどしてメラニン色素の生成を抑制しようとする成分です。

こういった成分(メラニン色素生成を抑制するような成分)が配合された化粧品を継続的に使用することは、活発化したメラニン色素の生成を沈静化するうえでプラス効果が期待できます。



生成されたメラニン色素の排除について


ただ、夏の紫外線の後遺症、シミ・ソバカス・色素沈着を防ぐためには、それだけでは十分ではありません。

大量に生成されてしまったメラニン色素が、皮膚内部に残存しないようにケアしないといけないからです。

そのためには、メラニン色素の還元やメラニン色素の排出について対策を考える必要があります。



メラニン色素の還元は、メラニン色素の生成過程というのが酸化の一種でもありますので、還元作用(=酸素を切り離す)により、メラニン色素を分解しようというものです。

この還元作用については、ビタミンCが有名なのですが、化粧品にそのまま配合しても、その成分としての不安定さから、実際の効果はほとんど期待できないため、ビタミンC誘導体として使用されます。



メラニンの排出については、表皮の新陳代謝が適正に行われることが必要です。

生成されてしまったメラニン色素を新陳代謝によって肌表面へ押し上げていき、古い角質とともに排出するわけです。

新陳代謝には、マッサージなどで血行を促進することが効果的とされています。

また、角質ケアにより古い角質の除去をスムーズにしてあげることもプラスにはたらきます。

肌細胞の活性・維持に必要とされる成分が配合された化粧品もあります。



シミ・ソバカスを防ぐためにも必要な肌保湿


なお、新陳代謝と肌の保湿機能はたいへん密接に関係しています。

新陳代謝が乱れると肌の保湿機能は低下しますし、また、肌の潤いが失われると新陳代謝のサイクルに悪影響を与えてしまいます。

ですから、新陳代謝が健全に行われている健やかな肌を保つためには、保湿ケアもたいへん重要です。

夏場は、汗や皮脂の分泌が多いため、肌表面は潤っているように感じますが、大切なのは肌の内側、つまり皮膚最上層の角質層の状態です。

角質層が健全な層構造を保ち、そこに水分が適正に保持されている状態が、新陳代謝にも好影響を与えます。

ですから、夏場も油断しないで保湿ケアに取り組むことが重要です。



シミ・ソバカスを防ぐために大切なこと


美白対策というと、美白成分の入った化粧品の使用を思い浮かべがちです。

しかし、先にも述べた通り、化粧品(医薬部外品含む)は医薬品ではありませんので、不特定多数の方にご使用いただいても、皮膚トラブルが起きないように配慮されてつくられています。

ということは、化粧品に配合される美白成分というのは作用がマイルドな状態で配合されているわけです。

医薬品と同じような感覚で、この美白化粧品さえ使えば、シミ・ソバカス・色素沈着は防げる(あるいは消えてしまう)などと過度な期待はできません。

このように考えると、これからの季節、夏の紫外線の後遺症「シミ・ソバカス・色素沈着」を防ぐためには、


◎活発化したメラニン色素の生成を抑える

◎できてしまったメラニン色素を還元する

◎できてしまったメラニン色素を新陳代謝で排出する

◎肌の機能が健やかに保たれるように保湿対策を行う


といったことを念頭におきながら、日々のスキンケアを地道に継続して行う必要があります。

もちろん、美白成分の配合された美白化粧品も、その成分によって、メラニン色素の生成抑制や還元などに期待ができます。

しかし、美白化粧品だけに頼るのではなく、保湿対策をはじめとして、肌が健やかに保たれるようなトータル的なスキンケアが大切だということです。



以下の紫外線関連ブログ記事もご覧ください。

[関連ブログ記事]太陽光と紫外線の基礎知識

[関連ブログ記事]シミ・ソバカスだけではない!紫外線の肌への悪影響いろいろ

[関連ブログ記事]肌の大敵紫外線からお肌を守るために・・・化粧品でできることは?



初投稿:2011/08/26

肌の大敵紫外線からお肌を守るために・・・化粧品でできることは?


紫外線は様々な悪影響を私たちの肌にもたらします。

若々しく健やかな肌を保つためには、なるべく紫外線を浴びないようにすることですが、日常生活では少なからず紫外線を浴びてしまいます。

様々な紫外線対策が考えられますが、ここでは化粧品による紫外線対策について取り上げてみます。



〜対策その1〜
肌表面で紫外線の侵入を防ぐ



まず、紫外線の攻撃から肌を守るために、紫外線が肌内部に侵入しないように防御することが必要です。

よく言われる例として、私たちの体の皮膚の中で、紫外線を遮るものが無い顔や手などと、衣服などで紫外線が遮られている箇所を比較すると、その違いがよく分かると思います。

手は手袋の使用で紫外線を防ぐことができますが、顔の場合は帽子や日傘などを使用したとしても、どうしても紫外線を浴びてしまいます。



紫外線のうちUVAは、1年を通してかなりの量が降り注いでいます。くもりの日でも、思ったほどは少なくなりません。

また、UVAは窓ガラスを透過しますので、室内や車の中でも注意が必要です。

季節を問わず、朝起きたらファンデーションをつけるようにした方がよいでしょう。

紫外線防止効果を特段謳っていないファンデーションでも、それなりの紫外線防止効果はあります。



紫外線量が増える春から夏にかけては、紫外線防止効果のある化粧品を利用しましょう。

紫外線散乱剤や紫外線吸収剤の入ったファンデーション、下地クリーム、乳液などです。

ただ、紫外線吸収剤については、肌への悪影響が心配です。紫外線散乱剤を使用した化粧品によって、紫外線の攻撃から肌を守りましょう。



〜対策その2〜
日焼け対策の基本は肌保湿



過度の日焼けでなくても、日々少しずつでも紫外線を浴び続けると、気づかないうちに乾燥しやすい肌になっていることがあります。

紫外線は、表皮細胞を傷つけるとともに、皮脂膜・NMF・細胞間脂質のはたらきを弱め、肌本来の保湿機能を低下させます。

同時に、バリア機能も低下させますので、様々なトラブルが発生しやすい状態となります。

紫外線の悪影響を少なくするためには、保湿対策をはじめとした日々のスキンケアが大切です。

肌の保湿機能やバリア機能が常に正常に保たれるよう、日ごろから正しい洗顔と保湿ケアを心がけましょう。



また、過度に日焼けした肌をケアするためにも、保湿ケアが重要です。

大量の紫外線を浴びると、肌の水分は奪われ、保湿機能・バリア機能自体も著しく低下します。

肌に水分を補給するとともに、肌を保護するためにも、化粧水や乳液などを利用しましょう。

通常、こういった保湿ケア製品には、保湿成分や美容液成分に加え、炎症を鎮める成分などが含まれています。

日焼け後の肌は、こういった化粧品によってきちんとケアすることが大切です。



〜対策その3〜 
紫外線による肌機能低下、その対策は?



紫外線のうち、UVBは表皮基底層まで達し、UVAは真皮層まで達します。

表皮基底層で生まれた表皮細胞は、新陳代謝により皮膚表面まで押し上げられ、その後剝がれ落ちます。

通常、この新陳代謝のサイクルは28日と言われ、ほぼ一定化しています。

紫外線は、表皮細胞に損傷を与え、新陳代謝のサイクルを乱してしまいます。

その結果、十分な保湿機能・バリア機能を有しない角質層が形成され、肌は潤いを失いやすく、肌荒れなどが起こりやすくなります。



また、真皮層まで達した紫外線は、真皮の線維芽細胞に損傷を与え、コラーゲン線維やエラスチン線維の生成・維持に悪影響を及ぼします。

その結果、肌のハリや弾力性が失われ、シワやタルミが発生してしまいます。

真皮層の劣化によるシワは深くなりがちで、化粧品などでの改善は難しいと言われます。



それでは、化粧品でどのような対策ができるのでしょうか?

化粧品が表皮基底層さらには真皮層まで浸透し、そこで何らかの成分効果を発揮し、細胞の修復等ができるのであればいいのですが・・・

残念ながら、化粧品にはそういったはたらきはありませんし、法令上もそういった効能効果は認められていません。

化粧品でできる対策としては、肌表面(角質層まで)の状態を整え、健やかに保つということになります。



まずは、肌表面の保湿対策をしっかり行うことです。

本来、肌の適切な水分維持というのは、適正な新陳代謝と真皮層からの水分補給によって成り立っています。

表皮基底層、さらには真皮層まで達する紫外線は、こういった肌本来の機能に悪影響を及ぼします。

紫外線の悪影響を最小限に抑えるとともに、紫外線による肌水分の低下を補うためにも保湿ケアが必要です。

化粧水などで、水分不足に陥った肌に水分を補給するとともに炎症をやわらげましょう。

乳液やクリーム、あるいは美容液などで肌水分の蒸散を防ぎましょう。

肌の保湿機能・バリア機能を損なわない、そして肌刺激の少ない正しい洗顔も必要です。

肌表面の保湿ケアは、表皮基底層や真皮層まで直接的に作用を及ぼすものではありませんが、肌表面の乾燥を防ぎ潤いを保つことは肌深部の状態にも好影響を与えます。



日常のお手入れとしては、肌表面の状態を整え、保湿力のある肌を維持するために、マッサージもおすすめです。

マッサージは、血行を促進することで適正な新陳代謝をサポートするためとされますが、これは保湿力のある肌を保つことにつながります。

また、古い角質が必要以上に肌表面に残存している場合は新陳代謝に悪影響を及ぼします。

パックやピーリング用化粧品などによる角質ケアで肌状態を整えることもおすすめです。

ただし、マッサージやピーリング等については、既に日焼けにより炎症等が生じている場合は、肌の状態を悪化させることがありますのでお控えください。



〜対策その4〜
日焼けによるシミ・ソバカスを防ぐために



シミ・ソバカスの正体が皮膚内部に残存したメラニン色素であるということは、もう多くの方がご存知だと思います。

メラニン色素は、表皮基底層のメラノサイトという色素細胞において常に生成されています。

人によってその生成量は違いますので、それぞれ肌の色も違います。

メラニン色素の生成自体は、紫外線の脅威から肌を守るための自己防衛機能でもありますので、私たちの体には必要不可欠な機能です。

生成されたメラニン色素は、いつまでも皮膚内部にとどまっているわけではありません。

通常は新陳代謝によって徐々に肌表面(角質層)へ押し上げられ、やがて古い細胞とともに剥がれ落ちていきます。

一定量のメラニン色素が生成されても、その分新陳代謝により排出されますので、肌の色というのはほぼ一定しています。



ただ、大量の紫外線を浴びたり、大量ではなくても継続的に紫外線を浴びると、メラニン色素の生成量が大きく増えてしまいます。

そうすると、大量のメラニン色素により肌の色は黒く変化しますが、紫外線の脅威が弱まり、肌の状態も落ち着いてくると、そのうちに元のメラニン生成量、つまり元の肌の色に戻ります。

しかし、大量に生成されたメラニン色素は、新陳代謝によって完全には排出されず、一部皮膚内部に残ってしまうことがあります。

この皮膚内部に残ってしまったメラニン色素がシミ・ソバカスとなってしまいます。

大量の紫外線は新陳代謝の機能そのものにも悪影響を与えますので、こういったシミ・ソバカスの発生リスクは高まります。

ですから、シミ・ソバカスを防ぐためには、まず紫外線を浴びないということですが、新陳代謝など肌機能が適正に保たれるよう肌状態を整えておくということも重要になります。



メラニン色素の生成過程は、紫外線を浴びたことによる一種の酸化でもあります。

ですから、紫外線を浴びても、酸化を抑制することができればメラニンの生成を抑えることができます。

また、酸化されて生成されたメラニン色素を還元すれば、メラニン色素を消すことも理論上は可能となってきます。

こういった酸化を防いだり、酸化したものを還元したりするものとして、有名なのがビタミンCです。

ただし、ビタミンCは成分として不安定なため、化粧品に配合した場合、肌への浸透ということではあまり期待できません。

そこで、VCG、VCIP、VCPMgなどのビタミンC誘導体を利用することとなります。

こういったビタミンC誘導体は、それぞれ特徴がありますが、いずれもビタミンCの作用を肌内部で発揮させようと開発された成分です。



メラニン色素は、表皮基底層のメラノサイトという色素細胞において、チロシナーゼと呼ばれる酵素の働きにより、チロシンというアミノ酸を原料として生成されます。

チロシナーゼが酸化をうながすことが原因です。

このチロシナーゼのはたらきを抑制し、メラニン色素の生成を阻害することができれば、シミ・ソバカスの発生を抑えることにつながります。

メラニン色素が生成される前に、その生成に深く関わるチロシナーゼのはたらきを弱めてしまおうという考え方す。

美白成分と言われるものの多くは、こういったチロシナーゼ抑制作用があるとされます。



美白対策の基本は
肌保湿と規則正しいスキンケア



ただ、メラニン色素の還元であったり、その生成を抑制したりということについては、実際の効果はどれほどのものかという疑問もあります。

それぞれの有用成分(美白成分)は、理論上、実験上、あるいは経験上、その効果が確認されているのですが・・・

実際に人の肌に使用した場合、本当に肌内部(さらには表皮基底層)まで浸透し、その成分効果を発揮できるのか?

また、その場合、浸透過程において何らかの肌トラブルは生じないのか?

仮に、表皮基底層までその成分が到達し、メラニン色素の生成を抑制する効果を発揮したとして、その場合、肌本来のメラニン色素生成機能の破壊(白斑の発生等)につながらないのか?

ですから、たとえ成分効果の強いものであっても、安全性を考えると、化粧品会社としては肌に対してマイルドにした状態でしか使わざる得ないということになります。

そうすると、肌に対して安全・安心ではあるものの、劇的な美白効果というのは実感しにくいということになります。

難しいところですが、効果の強さだけを求めて何らかの美白成分に頼り過ぎるというのは、あまりおすすめできないように思います。

シミ・ソバカス対策の基本は、あくまで保湿ケアをメインに肌を健やかに保つお手入れが大前提であると考えるべきです。

日常のスキンケアをきちんと行いながら、安全性の高い美白成分をプラスして取り入れることで、より美白効果も期待できるもののと思います。



以下の紫外線関連ブログ記事もご覧ください。

[関連ブログ記事]太陽光と紫外線の基礎知識

[関連ブログ記事]シミ・ソバカスだけではない!紫外線の肌への悪影響いろいろ

[関連ブログ記事]日焼け対策化粧品を選ぶ前に(SPFとPAについて)



初投稿:2007/05/24
プロフィール

モルトリーチェLLC

某大手化粧品メーカーの元社員数名で設立した小さな化粧品会社です。
海と大地の恵みを活かし肌本来の機能をサポートする独自処方のスキンケア化粧品「モルトリーチェ化粧品」の製造・販売やOEM化粧品の開発などを行なっています。

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